四川省西北部にある甘孜チベット族自治州への旅

すっきりした秋晴れの青空! こんな空を見てしまったら、たまらなく甘孜(ガンズー)に行きたくなってきました。パンダの故郷と言われる四川省西北部一帯は、チベット族が多く住んでいる甘孜チベット族自治州になっています。甘孜は、カンゼチベット族自治州でも北部にあるチベット族の町です。この辺りは、標高3500メートルを越える山岳地帯なので、秋や冬のよく晴れた日は、目が痛くなるほどの青い空が見られます。この甘孜チベット族自治州の州都は康定で、四川省の省都の成都からは、新南門や茶店子のバスターミナルからバスで約8時間。州都・康定で1泊した後、甘孜へは翌朝出発です。感動的に美しい青空を求めて行く旅は、やはり時間がかかるのです。

甘孜チベット族自治州の甘孜寺。甘孜の標高は、3300メートル。甘孜寺に登るとかなり息切れする 甘孜チベット族自治州の甘孜寺。甘孜の標高は、3300メートル。甘孜寺に登るとかなり息切れする

康定から甘孜に至るゴールデンルートとは?

康定から塔公、道孚、炉霍を経て、甘孜に至るルートは、山好き、チベット好きの旅行者の間では、有名なゴールデンルートです。康定から塔公は約3時間、道孚へは約5時間、炉霍なら約7時間、終点の甘孜へは約10時間です。これらの町なら、どこに泊まっても、見ごたえのあるチベット寺院があるので、チベット文化にどっぷりひたれますよ。このゴールデンルートのベストシーズンは、秋の紅葉の季節! 10月と言えば、成都周辺の楽山などは、雨が多いのですが、甘孜チベット族自治州は、雨も少なく、晴天の日が続きます。どの町も標高3000メートルを軽く越えているだけに、朝晩はかなり冷え込みますが、昼間は温かいので一番旅行しやすい季節です。

甘孜チベット族自治州ゴールデンルートの旅の足は、バス! 道は、完全舗装なので悪くはない 甘孜チベット族自治州ゴールデンルートの旅の足は、バス! 道は、完全舗装なので悪くはない

欧米人に人気の塔公は、先に泊まる? それとも後で?

ゴールデンルートの中で、どういうわけか欧米人旅行者が多いのは、塔公です。標高3780メートルの塔公は、炉霍、道孚、甘孜と比べても一番標高が高く、とびぬけて寒いところです。小さな宿場町なので、塔公寺が塔公の町そのものと言ってもいい感じ。もう一つの見どころは、塔公寺の北側に広がっている大草原です。この大草原からは、雅拉神山、文殊山、観音山などの雪山が一望できます。この神々しい景色を見たら、多くの旅行者が集まってくるのも納得。もちろん青というより群青色の空も見られます。ただ、あまりにも小さな町なので、バスターミナルがありません。先にここに泊まると、甘孜に行く際、康定からやってきたバスに途中乗車することになり、旅行シーズンの週末などは、席がない時もあります。

塔公寺の規模は、甘孜寺に遠く及ばないが、巡礼者の数は、甘孜寺よりずっと多い 塔公寺の規模は、甘孜寺に遠く及ばないが、巡礼者の数は、甘孜寺よりずっと多い

時間がかかっても来て良かったと思える町、甘孜!

塔公からさらに甘孜方面に進んだ道孚と炉霍もチベット寺院の門前町のようなところです。ゴールデンルートの終点の甘孜は、チベット仏教の一派であるゲルク派の五大寺院の一つである甘孜寺があります。道孚や炉霍と比べると、かなり大きな町です。甘孜の町からは、アルプスのように山が連なっている扎拉山が見えます。5100メートル級の扎拉山の上には万年雪! この風景を見れば、成都から康定を経て甘孜まで遠かったけれど、来て良かったと思うこと間違いなし。甘孜寺から見る扎拉山と甘孜の全景もいいですよ。17世紀に建てられた甘孜寺の建物もすばらしいですが、それもこの雪山と青空があってこそ! 晴天が続く秋は、甘孜チベット族自治州のゴールデンルートの旅をしてみませんか!

甘孜の町から見た扎拉山。この山が見えなかったら、甘孜の魅力は半減! 扎拉山のふもとでは、10月中旬になると紅葉が始まる 甘孜の町から見た扎拉山。この山が見えなかったら、甘孜の魅力は半減! 扎拉山のふもとでは、10月中旬になると紅葉が始まる