中国4大古城の一つなのに、観光客が少ないラン中古城

地元の人が「ここは、中国で一番知られていない4大古城だから」と言うだけあって、確かに観光客は、少な目? いや、かなり少ないです。一見、古城内は観光客でにぎわっています。でも、ライバルは、同じく4大古城に数えられる世界遺産の麗江や平遥です。そこと比べると、ここの観光客は、少ないになってしまいます。こんなに雰囲気があって、いい町並みが残っているのに。ここは、四川省東北部にあるラン(門構えの中に良)中古城です。紀元前330年に巴国の都となり、三国時代(184〜280)には、蜀の武将の張飛が統治した地です。約2300年もの歴史がある古城ですが、どういうわけか中国ではマイナーなのです。

「ラン中風水第一楼」とも呼ばれる中天楼。登る時は、20元(約340円) 「ラン中風水第一楼」とも呼ばれる中天楼。登る時は、20元(約340円)

風水塔と呼ばれる中天楼に登ってみよう!

ラン中古城は、ラン中市内を流れる嘉陵江が大きく湾曲する場所に築かれた古い町です。風水思想に基づいて築かれたと言われる古城内には、風水の基準点となっている中天楼が残っています。中天楼は、三層の楼閣で、東西南北の通りが交わる交差点に建っており、まさにラン中の中心のような場所になっています。有料ですが登ることができるので、ぜひ、登ってみましょう。黒い瓦屋根が延々と続く古城の街並みが一望できますよ。黒い瓦屋根の中に混じって、ところどころ梁がむきだしになった白壁が見えます。これは、四川省や重慶の民居の伝統様式です。

中天楼から見たラン中。古城内には、古民居を利用した「客桟」と呼ばれるミニホテルが多いので、泊まってみよう! 中天楼から見たラン中。古城内には、古民居を利用した「客桟」と呼ばれるミニホテルが多いので、泊まってみよう!

張飛廟は、三国志ファンでなくても行く価値あり!

中天楼を見学した後は、西街を西に進み、張飛廟を見に行きましょう。三国時代の蜀の武将である張飛は、諸葛孔明、関羽雲長、趙雲雲子龍と並び、蜀を支える重要人物ですが、粗暴すぎました。兄貴分の関羽の弔い合戦をする前の221(蜀の章武元)年、部下の裏切りにあい、ラン中で生涯を閉じました。その張飛を祀っているのが、「漢桓候祠」とも呼ばれる張飛廟です。張飛が亡くなった後、すぐ建てられたと言われる張飛廟ですが、現在残っている大門は明代のものです。また、大門の左右に立っている二枚の碑は、宋代の文筆家である曽鞏(1019~1089)が書いたものだと言われています。将軍の廟とは、思えない立派な外観に、中国での張飛の人気の高さがうかがえる場所になっています。

張飛廟。古城内の見どころが全部含まれた共通券なら120元(約2040円)。張飛廟のみなら58元(約986円) 張飛廟。古城内の見どころが全部含まれた共通券なら120元(約2040円)。張飛廟のみなら58元(約986円)

夜になるとわかる、ラン中の一番の見どころ

中天楼、張飛廟以外の見どころは、科挙の試験会場だったラン中貢院、嘉陵江を望む華光楼、孔子を祀った孔廟などです。でも、一番の見どころは、何と言っても夜のラン中古城です。ライトアップされた木造建築の街並みが本当に美しい。中天楼周辺は、観光客が多い商店街になっています。「張飛牛肉」と呼ばれる辛いビーフジャーキーのお土産など、買い物が楽しい通りです。地元の人向けの店が並ぶ通りは、夜になるとお店が閉まってしまいます。街燈に浮かびあがる通りがひなびた感じでおすすめ! ラン中へは、成都や重慶から高速鉄道を使って行くのが便利です。2017年は、GWの真っただ中でも重慶からの高速鉄道の切符がまだ、とれました。5日間ほど休みがとれるなら、中国でも穴場のラン中に行ってみませんか!

ライトアップされた中天楼。唐代に建てられたが、現存するのは2006年に再建されたもの ライトアップされた中天楼。唐代に建てられたが、現存するのは2006年に再建されたもの