時速350キロで走る中国の新幹線G号

「時速350キロで見る風景って、いったいどんな感じ?」。成都〜北京間を走っているG号が、2017年12月28日から所要時間が、14時間46分から7時間47分になります。現在の時速300キロから一気に時速350キロにスピードアップ! ここまで一気に速くなるなんて、まさに驚愕です。G号と言うのは、中国版新幹線と言ってもいい高速列車のことです。この高速列車の番号には、DとGで始まるものがあります。Dで始まるものは、時速200キロ以上で走るもので「動車(トンチョー)」、Gで始まるものは、時速300キロ以上で走るもので「高鉄(ガオティエ)」と呼びます。

CRHは、「和諧号」と呼ばれる高速鉄道車両の一種。写真は北京南〜天津間を走っている和諧号 CRHは、「和諧号」と呼ばれる高速鉄道車両の一種。写真は北京南〜天津間を走っている和諧号

成都発北京行きのG308次列車とG90次列車

12月28日以降、成都〜北京間を走るG号は、現在の1日1本から2本に増便されます。午前発のG308次列車は、所要9時間48分です。午後発のG90次列車は、所要時間7時間47分で走行し、「復興号」と名付けられています。G308次は、洛陽龍門駅、安陽東駅など合計16駅に泊まりますが、G90次の停車駅は、西安北、鄭州東、石家庄、北京西とわずか4駅。スピードの大幅アップに加え、停車駅がわずか4分の1になり、所要時間が7時間も短縮されました。ちなみに復興号は、習近平国家主席のスローガン「中華民族の偉大なる復興」から名付けられました。

成都〜北京間を走るG90次列車の終点、北京西駅。中国西部方面への発着駅 成都〜北京間を走るG90次列車の終点、北京西駅。中国西部方面への発着駅

復活した時速350キロの高速鉄道

時速350キロで走る復興号は、2017年12月現在の世界最速の高速鉄道です。中国の高速鉄道と言えば、2011年7月に浙江省温州で起きた衝突事件を思い出します。高架から落ちた車体を隠すために地面に埋めてしまう映像が今も鮮明に記憶に残っています。この衝突事件の後、時速350キロから300キロに落として運転していました。復興号は、新しく開発されたのではなく、安全性が確認されたと言うことでの運転再開です。それにしても時速350キロの世界って、どんな感じなんでしょう。日本では、東北新幹線の時速320キロが最速です。それよりも30キロも速い復興号から見える車窓の景色って、全然イメージできません。

在来線に比べて快適な高速鉄道の車内 在来線に比べて快適な高速鉄道の車内

高速鉄道と飛行機、あなたはどっち派?

さて、G90次列車の料金ですが、二等は778.5元(約13623円)、一等は1222元(約21385円)。定価の鉄道と違い、割引が多い飛行機は、時期によって成都〜北京は600元(約10500円)前後で買えます。しかも所要約2時間です。7時間47分かかって、飛行機よりも割高な復興号に乗る中国人って、いったいどれぐらいいるんでしょう? 12月28日の初運行のG90次列車の切符の売れ行きを調べてみました。12月20日の時点では、二等はまだまだ余裕がありますが、一等は、わずか11席しか残っていません。「絶対、初日に乗りたい!」と言う鉄道ファンが、買っている可能性大です。料金は、さておき、時速350キロの世界を体験したい人は、乗ってみませんか! 切符なら意外と簡単に手に入りそうですよ!