重慶の名物朝ごはん「小麺(シャオミェン)」とは?

「さすが重慶! 朝から激辛! おいしいけど、私には、朝からこれはきつい」。こんなことを思いながら、ひりひりする唇で食べたのは、小麺(シャオミェン)です。「小麺」とは、重慶名物の朝ごはんとして知られる激辛麺です。中国西南部に位置する重慶は、四川省の成都と並んで辛い料理を好む地方です。もともとは四川省の一部だった重慶は、四川省と同じように油たっぷりの重い辛さの料理を好みます。小麺は、激辛のラー油と一緒に食べる混ぜ麺です。小麺には、汁麺と汁なしの混ぜ麺の2種類あるそうですが、私は一度も汁麺の小麺を食べている人を見たことがありません。きっと混ぜ麺のほうがメジャーなんでしょうね。

重慶中心部の渝中区では、麺は、2両(100グラム)12〜14元が相場。少量の野菜しか入っていない小麺は、どこで食べても6元ぐらい 重慶中心部の渝中区では、麺は、2両(100グラム)12〜14元が相場。少量の野菜しか入っていない小麺は、どこで食べても6元ぐらい

重慶の人気麺店の前でよく見られる風景

小麺は、重慶っ子にとってとても重要な麺です。食堂や屋台で食べるので、おふくろの味ではありませんが、日本人にとってのみそ汁みたいなもの? 高級マンションに住むお金持ちと竹の棒1本で荷物を運ぶ「棒棒」という担ぎ屋が、同じ店で小麺を食べます。そんなシーンが中央電視台が制作した食のドキュメンタリー「舌の上の中国」でも紹介されていました。お客の収入にかかわらず、誰もが気にいっているお店で朝の小麺を食べます。小麺を出す食堂は、いかにも下町の人気店といった雰囲気。お店からあふれたお客が道路上におかれた低いイスの上に小麺の丼をおき、せかせかと麺を食べる様子は、まさに重慶の朝の風景です。

人気の小麺のお店の前では、おなじみの風景。この風景がおいしいお店の目印にもなっている 人気の小麺のお店の前では、おなじみの風景。この風景がおいしいお店の目印にもなっている

小麺の具には、いったい何が入っている?

中国の検索サイト「百度」で小麺を調べてみました。狭い意味では、小麺は、少しばかりの野菜だけが入った麺ですが、広い意味では碗豆や牛肉などの具が入ったものもあるようです。実際、お店で注文する時、「小麺一碗」と言えば、麺の下にほんの少しの青菜が入っただけのものです。重慶っ子が熱愛している小麺なので、私も食べてみました。花椒オイル、ネギ、ラード、唐辛子などを混ぜたタレが重く、重い食感の麺にまとわりつくような感じです。それにしても辛い。食べ終わったあと、唇がジジーン。文句なしにおいしいのですが、私には朝から辛すぎて、重すぎます。

「小麺前50強」、「小麺50強」とは、どういう意味?

人気の麺食堂に行くと、「小麺前5強」や「小麺前10強」と書かれた看板を見かけることがあります。これは重慶市民が選ぶ小麺のランキング「小麺50強」の順位です。「小麺50強」とは、「小麺トップ50」という意味です。「小麺前5強」とは小麺トップ5のことです。こんな表示があるお店は、間違いなくおいしいお店です。私が重慶に行くと、必ず行く「花市碗雑麺」は、「小麺前5強」のお店です。名物は、「碗雑麺(ワンザーミェン)と呼ばれるゆでたひよこ豆と肉みそたっぷりの麺です。これも広い意味では、小麺の一種になりますが、野菜だけの小麺もあります。朝から激辛は無理という人も、とりあえず1回は小麺を食べてみませんか? 重慶好みの重たい激辛味を体験できますよ!

小麺トップ5に常にランキングされている「花市碗雑麺(渝中区陝西路64号附6号)」は本当においしいお店 小麺トップ5に常にランキングされている「花市碗雑麺(渝中区陝西路64号附6号)」は本当においしいお店