重慶のユースホステルで出会った女子大生Lさん

中国西南部の大都市、重慶のユースホステルに泊まっていると、隣のベッドの女の子から「阿姨(アーイー)、一人旅ですか?」と話しかけられました。私が泊まっているのは、ユースホステルの女性用ドミトリー。今回は、私以外の5人は、全員中国人の女の子です。「阿姨」は、中国語でおばさんとかおばちゃんの意味。20代前半の女の子から見れば、50代の私は、おばさんに違いないと思いつつ、「一人旅ですよ」と答えると、「ああ、いいなあ」と心底うらやましげに言われました。声をかけてきたLさんは、西安からやってきた女子大生。大学の休みを利用して、二人の友達と一緒に重慶にやってきています。

中国は、日本以上に女子旅が主流の国

私は、どこに行くのも一人旅派です。晩ごはんを食べる時だけ、一緒に食べてくれる人が欲しいですが、それ以外は全く問題なし。中国は日本以上に女子旅派が多い国です。特に中国の中年女性にとって旅とは、仲のいい女友達とおもいっきり観光して、名物料理を食べ、名産を買うもののようです。前向きに定番スタイルの旅を満喫するのが、圧倒的主流。そのため、おばさん一人旅の私は同年代の中国人女性に会うと、「どうして1人なの?」、「一人で寂しくない?」、「トイレに行く時、荷物はどうしているの?」と、質問攻めにあいます。そして最後は必ずと言っていいほど、「次は、友達と来なさいね」と言われます。

中国の若者でにぎわう北京の南鑼鼓巷。グループで旅をしている女の子だらけ! 中国の若者でにぎわう北京の南鑼鼓巷。グループで旅をしている女の子だらけ!

定番スタイルの旅とは違っている若い世代の一人旅

女子旅が、圧倒的主流の中国ですが、若い世代では、少しずつ一人旅が増えて来ているのを感じます。以前なら、一人旅の女の子に出会うことは、ほとんどありませんでした。転職の合間に旅をする若い世代が増えたので、気が付けば、ちょくちょく見かけるようになっていました。一人旅派の女の子は、友達と一緒に来ている子たちに比べて、静かで「行きたいところ」、「見たいもの」がはっきりしているのが特徴。しかもその目的地が、B級だったり、今、ネットで話題の場所だったりと、あきらかに有名観光地とは違っています。

中国のユースホステルの女性用ドミトリー。中国のユースホステルは、きれいなところが多いのでおすすめ 中国のユースホステルの女性用ドミトリー。中国のユースホステルは、きれいなところが多いのでおすすめ

Lさんが、一人旅ができない理由とは?

さて、Lさんですが「1人のほうが楽しいけど、今回はこんなものだと思ってきたから」と言って、重慶火鍋を食べたり、夜景スポットに夜景を見に行くなど、女子旅を楽しんでいました。中国の大学生は、寮生活を送っています。中には、数名で大学の外に部屋を借りる人もいますが、基本は、寮生活。日本より友達との距離が近い分、関係も濃い! Lさんのように同じ部屋の友達に「私も一緒に行きたい」と言われると、断るのは難しい。今、私とLさんは、中国版ラインのウイチャットでつながっています。夏休みは、青海省の青海湖に行ったようですが、「友達と一緒だけど、二人の関係は、あまり良くない」と言うメッセージが届きました。一人旅がしたいけれど、なかなかできない中国の若者って、実は、かなり多いかもしれません。