日本人に、四川省が人気の理由

ああ、今朝もどんより曇った、もうすぐ雨が降りだしそうなお天気です。日本を出発した時は、すっきり晴れた青空をバックに座っている楽山大仏を思い描いていたのに。四川省に到着して今日で5日目ですが、ほとんど太陽を見ていません。中国の西南部に位置する四川省は、九寨溝や楽山大仏などの世界遺産に加え、武候祠など三国志の故郷としても有名です。さらに四川省の西北部に生息するパンダなど、日本人が見たいものが集まっている人気の省です。私は、夏の暑さも収まった10月中旬に四川省にやってきました。

地方によって全く異なる四川省のお天気

四川省の気候は、東部と西部、北部と南部で全く異なります。西高東低と言われ、西部は山岳地帯で標高が4000メートルを越えるところもあり、ほぼ夏がありません。自然の色とは思えない青や緑の湖が見られる九寨溝は、北部に位置し、標高が高いところです。寒冷地なので、10月ともなると最低気温が零下を下まわる日もあります。省都成都の南部に位置する楽山市では、10月でも日中はシャツ1枚に何か羽織るだけでオッケーです。私の目的地のひとつである楽山市は、四川省の中央部、四川盆地にあります。ほど良い気温の秋は、絶好の旅行シーズンのはずですが、私は曇りと小雨が続くお天気にかなりうんざりしていました。

しびれるような辛さの四川料理は、じっとり暑い気候なので、汗をかいて新陳代謝を良くするために生まれた料理 しびれるような辛さの四川料理は、じっとり暑い気候なので、汗をかいて新陳代謝を良くするために生まれた料理

都市が集中している四川盆地の典型的な気候とは?

四川盆地の気候は、亜熱帯温暖湿潤気候だと言われています。冬でも暖かくて、湿度が高い気候です。特に秋は、雨と曇りの日が多く、日照時間が短いのが特徴です。連日、晴れないと文句を言っても、それがこの地方の正常なお天気なのです。しかも霧がよく発生します。世界遺産の楽山大仏の全身を見ようとすれば、遊覧船に乗って、川の上から見学しなくては行けません。霧が出てどんよりしているので、これではすっきりした写真が撮れません。明日にしようかと思ってしまうようなお天気ですが、ネットで明日のお天気をチェックしても結局は、今日と同じお天気なのです。

楽山大仏観光も、薄い霧がでてこの通り。秋はとにかく曇りか雨と思ったほうがいい! 楽山大仏観光も、薄い霧がでてこの通り。秋はとにかく曇りか雨と思ったほうがいい!

四川省の旅のベストシーズンはいったい、いつ?

現在は、四川省から切り離され、経済特区になった重慶市も四川盆地に位置する大都市です。揚子江と嘉陵江の合流点にあり、平地が少ないので山城と呼ばれています。坂の町と言える重慶も秋は雨が多く、霧がよく発生します。悪く言えば、重慶は湿度が高くて薄暗い町、よく言えば、山城に霧がよく似合うロマンチックな町です。四川省の旅は、チベット族が多く住む北部や西北部を目指すなら、秋は晴天の日が続き、紅葉が美しいベストシーズンです。楽山大仏や大足石刻など四川盆地の世界遺産巡りをするなら、お天気の悪い秋よりは晴天が続く春がおすすめです。夏はじっとりと暑く、特に「中国三大かまど」と言われるほど暑い重慶の旅には向きません。四川省の旅は、できるなら行きたい地方のベストの季節を選んでくださいね!

重慶は霧の町。揚子江沿いには高層ビルが立ち並び、内陸部の香港みたい! 重慶は霧の町。揚子江沿いには高層ビルが立ち並び、内陸部の香港みたい!