四川省と重慶市の古鎮は、やりすぎ感でいっぱい!?

「市内からこんなに近いのに、ここは当たりだ!」。こんなことを思ってしまったのは、重慶市の中心部に近い「磁器口古鎮」です。「古鎮(グーチェン)」と言うのは、古い村のことです。中国の西南部に位置する四川省や重慶の周辺というのは、古鎮だらけです。九寨溝、楽山大仏、大足石刻などの世界遺産も多い地方ですが、古鎮も観光の柱の1本です。もちろん観光地としての整備も進んでいます。さらに観光資源を活用して生活をしている商売熱心な人々も多くいます。大都市に近く、交通の便が良い古鎮に行くと、古い町並みを再現した商店街ができ、以前はなかった水車まで作っているところがあります。とにかく大都市に近い古鎮は、観光客向けて少しサービスが過剰かな?と私は感じることもあります。

磁器口古鎮への一番簡単な行き方とは?

重慶の中心部である渝中区は、長江と嘉陵江の合流点にあります。その嘉陵江に面した磁器口古鎮は、水運の要衝として古くから栄えてきた港町で、周辺の町からの物資の集積地の役目も果たしてきました。宋代に白岩場と呼ばれた磁器口古鎮は、渝中区から「軽軌(チンクイ)」と呼ばれるモノレール1本で行くことができます。しかもわずか30分程度の距離です。これでは、市内中心部から近すぎて、相当商業化も進んでそうです。とりあえず、軽軌1号線に乗って行ってみました。

磁器口古鎮に正門は、いかにも最近作った感がある牌楼が立っています 磁器口古鎮に正門は、いかにも最近作った感がある牌楼が立っています

磁器口古鎮の中を歩いてみました!

軽軌1号線の「磁器口」駅から徒歩5分程度で磁器口古鎮の入り口に到着です。古鎮の門にあたる牌楼は立派すぎて、もともとあったものなのか、新しくつくられたものなのか、これは想像するしかありません。古鎮の中に入っていくと、古い商店街には、「麻花(マーホア)」と呼ばれる揚げ菓子などを売る店が軒を連ねてました。地下鉄1本で来られる古鎮だけあって、とにかく観光客でにぎわっています。白壁に柱の梁が表から丸見えになっている、伝統家屋もしっかり残っています。商店街も昔風の町並の中にあるのではなく、本当に古い町並みの中にあります。派手な看板が時折あり、この町並からは浮いているかな?と感じることもありますが、磁器口古鎮は「意外といい!」です。

老舗の「陳麻花」店の麻花は、甘すぎずおいしい。ただ、磁器口古鎮でしか食べられない小吃(軽食)はあまりないので、磁器口古鎮で食事をすることにこだわらなくてもいいかもしれない 老舗の「陳麻花」店の麻花は、甘すぎずおいしい。ただ、磁器口古鎮でしか食べられない小吃(軽食)はあまりないので、磁器口古鎮で食事をすることにこだわらなくてもいいかもしれない

磁器口古鎮を「意外といい!」と感じる理由

商店街を嘉陵江まで突き進むと、埠頭に出ます。水運で栄えた古鎮なので立派な埠頭があるはずですが、残念ながら2016年11月は大規模な工事中で見られませんでした。商店街の周辺は、高低差が大きく、斜面には小さな家が並んでいます。高低差が大きな通りを結んでいるのは、階段です。この階段を上ったり、下りたりしていると、古民家の迷路にいるみたい。磁器口古鎮は、観光客の数は非常に多いですが、いかにも作り物めいた建物が少ないのが、すごくいい! にぎやかすぎて、ひなびた感はありませんが、「いかにも」と言った雰囲気がある古い町並みは少ないようです。市内中心部からモノレールでわずか30分程度、だまされたと思って磁器口古鎮に行ってみませんか!

週末の午前だと言うのに、すごい人! 週末の午前だと言うのに、すごい人!