旅行シーズンでもないのに、妙に宿泊客が多いユースホステル

「重慶のお宿って、どうしてこの時期にこんなにお客がいっぱいなの?」、「今は旅行シーズンじゃないはずなのに、どうして?」。こんな疑問でいっぱいです。重慶は中国の西南部に位置する大都市です。長江と嘉陵江の合流点に市の中心部がある重慶市は、平地の少ない丘陵地帯にあります。北京、上海、四川省の成都、雲南省の昆明などと比べても重慶の観光スポットは、そう多くはありません。それなのに、私が泊まっているユースホステルは妙にお客でいっぱいです。北京、上海は中国の窓口でもあり、外国人旅行者も多いです。四川省の成都や雲南省の昆明は、中国人に人気が高く、ユースホステルは、恒常的に混んでいます。重慶って、そんなに人気が高い都市だったかしら?

重慶の夜景スポットと言えば、洪崖洞! 「千と千尋の神隠し」に登場する油屋に似ていることでも有名 重慶の夜景スポットと言えば、洪崖洞! 「千と千尋の神隠し」に登場する油屋に似ていることでも有名

今時の若者の好みからは外れている重慶の観光地とは?

四川省の成都や雲南省の昆明は、省の北部や西部に広がっている少数民族が多く住む地域への窓口にもなっています。ユースホステルの宿泊客には、中国人だけでなく、欧米人も多いのですが、重慶の場合は、ほぼ中国人です。欧米人は、ほとんど見かけません。重慶の何が中国の若者をこんなに惹きつけているのか、とっても気になります。重慶は、中華民国の臨時首都になったこともあり、中華人民共和国が成立するまでの歴史的事件の多くがこの地でおきました。そのため重慶には、革命関連の史跡が数多くあります。ただ、このような史跡巡りは、中国の若者好みの観光スポットとはかなりツボがずれています。

「十八梯」は、若者に人気が高い重慶の昔懐かしスポット! カップルでやって来る人も多い 「十八梯」は、若者に人気が高い重慶の昔懐かしスポット! カップルでやって来る人も多い

今時の中国人の若者に人気が高い重慶の観光スポット

重慶ユースホステルの宿泊者の特徴は、若者の中でも女の子が多いことです。私が泊まっている6人ドミも連日、満室でした。何人かに重慶にやってきた理由を聞くと、リピーターも数名混じっていました。彼女たちが重慶で訪れるのは、「十八梯(シーバーティ)」、「山城歩道(サンチョンプーダオ)」、「洪崖洞(ホンヤートン)」などなど。それから「長江索道(チャンジャンスオタオ)」です。長江索道は、長江にかかるロープウエイで、洪崖洞は、重慶中心部にある夜景のスポットです。重慶の夜景の美しさは、中国では有名で、洪崖洞は、日本のガイドブックでも紹介されていますが、その他は、取り上げられていません。

「長江索道」は、長らく公共の交通機関として庶民の足の役目を果たしました。ロープウエイが公共の交通機関だというのは、中国でも重慶だけ 「長江索道」は、長らく公共の交通機関として庶民の足の役目を果たしました。ロープウエイが公共の交通機関だというのは、中国でも重慶だけ

今時の中国人の若者の重慶旅行をマネしてみよう!

十八梯も山城歩道も「老重慶」と呼ばれる昔の重慶の町並が残っているところです。中心部にあり、ユースホステルからもさほど遠くありません。高層マンションが立ち並んでいる時代に生まれた中国の若者たちにとっては、租界時代の西洋とアジアが入り混じった古い建築もレトロでオシャレに見えるようです。十八梯や山城歩道では、ノスタルジックな雰囲気をうまく切り取った写真を大量に撮っていました。あとは、茶館と呼ばれる中国茶のカフェでくつろぐなど、今時の若者って、あくせく観光しないんですね。十八梯も山城歩道も発展した大都会の中にあるので、対比が面白いところです。今時の若者は、大都会の重慶そのものを楽しんでいました。これが今時の中国人のオシャレな重慶の楽しみ方! 私たちもマネしてみませんか!

「十八梯」と並ぶ人気スポットの「山城歩道」。中高年には見慣れた風景も若者には、レトロでおしゃれ風景らしい。ここも観光客は、ほぼ若者オンリー 「十八梯」と並ぶ人気スポットの「山城歩道」。中高年には見慣れた風景も若者には、レトロでおしゃれ風景らしい。ここも観光客は、ほぼ若者オンリー