2015年に「中国最美古鎮」に選ばれた中山古鎮

「川と一体になった木造家屋の町並みが美しい! 本当の古鎮って、こんな風景じゃないかしら?」。2017年3月5日に私が訪れた中山古鎮は、中国西南部の重慶からバスで約3時間半のところにあります。2013年頃から2017年にかけて訪れた中国の古鎮の中でも一二を争うほどの美しい古鎮です。中国語で古鎮とは、古い村のことです。中国西南部の四川省や重慶市には、数多くの古鎮が残り、どこも観光地になっています。成都周辺なら洛帯、黄龍渓、街子などなど。中山古鎮は、それらと比べても川沿いの景色の美しさは、ずばぬけています。それもそのはず、2015年に「中国最美古鎮(中国でも最も美しい古鎮)」に選ばれたところです。

中山古鎮と言えば、この風景! 四川省や重慶には川沿いの古鎮は多いが、中山古鎮の美しさはずば抜けている 中山古鎮と言えば、この風景! 四川省や重慶には川沿いの古鎮は多いが、中山古鎮の美しさはずば抜けている

重慶から中山古鎮に行ってみよう!

中山古鎮は、重慶市江津区にあります。江津中心バスターミナルからバスで約56キロ離れた、四川と貴州省の境界に近い場所です。古鎮の歴史は古く、南宋時代の1151年の碑にもその名が刻まれています。優に860年以上の歴史がある古い村です。江津からのバスが発着するメインストリートから石段を降りれば、すぐに古鎮が現れます。石畳と木造の商店街になっており、木造の商店街が予想以上に長い! ところどころ1階部分の天井が妙に高い家屋が混じった商店街が、1キロ以上も続きます。商店街を抜けると、右手に笋渓が現れます。この笋渓から見た古鎮の風景が、一番美しいところであり、特徴になっています。

長い長い中山古鎮の商店街。「住宿」の看板は、民宿の目印。民宿は多く、お宿はよりどりみどり 長い長い中山古鎮の商店街。「住宿」の看板は、民宿の目印。民宿は多く、お宿はよりどりみどり

中山古鎮でもより景色が良いところに降りてみよう!

笋渓沿いに降りてみましょう。中山古鎮は、四川、貴州、重慶からの特産品の集積地です。笋渓の埠頭に集まった各地の特産品や米や塩などの交易と水運で栄えた村ですが、一見して保存状態がかなりいい。笋渓沿いの伝統家屋は、「吊脚楼(ディアオチャオロウ)」と呼ばれる山がちな土地に多い建築様式です。山や崖にもたれかかるように作られた家屋を脚のように見える長い柱で支えているのですが、この脚が長くて、見ごたえがあります。笋渓の奇岩も美しい村の風景の一部です。重慶からの主要幹線道路から外れているので、余計な再開発も行われておらず、古いままの姿が残っています。

吊脚楼は、重慶市とその周辺で見られる伝統の建築様式 吊脚楼は、重慶市とその周辺で見られる伝統の建築様式

中山古鎮名産の豆腐を食べてみよう!

商店街を歩いていると、なんだか、何かスパイスの香りが混じった香ばしいにおい。これは名物の「烟薫豆腐」のものです。竹で作ったアミので遠火でいぶすように焼いた豆腐の中に、ザーサイや豆板醤などを詰めたものです。ザーサイではなく、四川省で広く食べられている芽菜と言う漬物を入れている店もあります。中山古鎮では、地元産の大豆を使って、豆腐を手作りしています。食堂の前で豆乳ににがりをいれて、豆腐を作っている様子も見られますよ。中山古鎮の問題は、ただひとつ。意外と見どころが少ないことです。地主の屋敷や廟なども見当たりません。重慶から片道3時間半もかかるので日帰りするのは、もったいない。でも、できないこともない。景色だけはおすすめの中山古鎮、あなたは重慶から日帰りにします? それとものんびり1泊にします?

烟薫豆腐は、一つ2元(約34円)。きめの細かい焼き豆腐とピリ辛の具は相性ばっちり! 烟薫豆腐は、一つ2元(約34円)。きめの細かい焼き豆腐とピリ辛の具は相性ばっちり!