重慶では、珍しい公共の交通機関を楽しもう!

中国の西南部に位置する重慶は「ここに地下鉄を通すのは、本当に大変だったろうなあ」と思う町です。市内中心部に平地がありません。坂、坂、坂。長江と嘉陵江に挟まれた丘陵地帯が、重慶の中心部である渝中区です。町を歩いてみると、重慶が別名「山城」と呼ばれるのも納得です。こんな土地だから重慶の交通機関は、すごくおもしろいんですよ。渝中区から長江を挟んだ対岸の南岸区に渡る交通機関は、ロープウエイです。中国でロープウエイは珍しくありませんが、公共の交通機関でロープウエイがあるのは重慶だけです。高低差がある通りと通りを結ぶ石段があまりにも急なので、エレベーターが公共の交通機関になっている「凱旋路電梯」もあります。とにかく重慶は、市内交通がおもしろい町です。

「長江索道」は、現在、唯一残っている公共のロープウエイ。軽軌の開通により、今では観光用がメインになってしまいました 「長江索道」は、現在、唯一残っている公共のロープウエイ。軽軌の開通により、今では観光用がメインになってしまいました

バスよりも重宝? 重慶の庶民の足「軽軌」!

現在、重慶市民の主な足と言えば、バスと「軽軌(チングイ)」と呼ばれるモノレールです。2005年6月18日に正式に開通した軽軌は、地中にもぐっている地下鉄のような部分も多いですが、地上にでているモノレールの部分もあります。曲がりくねった道が多く、渋滞が起きやすい重慶では、軽軌は、旅行者にとっても重要な足です。乗っていて楽しいのは、やはり地上に出ているところです。重慶北駅から軽軌3号線に乗り、「両路口」駅に向かっている時に見た光景には、思わず、声もでないほどでした。

ぜひ、乗ってみたいおすすめ区間!

その光景と言うのは、3号線「獅子坪」駅をでて、軽軌が地上に出るやいなや始まります。軽軌は、高層マンションと高層ビルの間を走っていきます。建物と軽軌の距離が「近っ!」。高層ビルとビルの間を縫っているような感じです。SFの世界と言おうか、なんだか近未来にやってきたような感じすらしました。3号線は、「獅子坪」から「鄭家院子」まで地上を走り、また、地下に潜ります。6号線では「大劇院」から「小什字」、「小什字」から「上新街」にかけて長江を渡るので、軽軌は、地上に出ます。小什字に近い場所では、地中に潜っているのですが、鉄橋が近づくと地上に登場です。

失敗はあっても、重慶らしさを楽しめる軽軌!

6号線「小什字」から「上新街」へは、東小門大橋を渡ります。日が暮れると橋は、ライトアップされます。地上から見ていると、白く光るビームのような軽軌が走り去っていく感じです。軽軌の上からは、短い間ですが、長江岸の夜景を楽しむことができました。ふと、3号線の「獅子坪」と「鄭家院子」の区間を思い出しました。高層ビルの間を縫うように走る区間です。今なら部屋に灯かりがともり、もっときれいな夜景を楽しめるのではないかしら? 夜の8時頃、行ってみましたが、失敗でした。高層マンションが暗い。投資用に買い、実際に住んでいない人も多いのか、灯かりがついていない部屋が多く、夜景に迫力がありません。こんな失敗もありますが、軽軌は、重慶の町並みを楽しむには、最高の乗り物です。

夜の東小門大橋を軽軌が走っていく様子は、必見! 洪崖洞と並ぶ夜景観賞スポット! 夜の東小門大橋を軽軌が走っていく様子は、必見! 洪崖洞と並ぶ夜景観賞スポット!