公共の交通機関がおもしろい重慶

「うわ〜っ、長〜い! ここまで長いのに乗ったのは、はじめて!」。中国内陸部の重慶って、やっぱりおもしろい! 普通じゃ考え難いものが、公共の交通機関になっています。地元重慶では当たり前の公共交通も他の省や他の国からやってきた人にとっては、超がつくほど新鮮です。長江にかかったロープウエイや凱旋路のエレベーターは、重慶でしか体験できない公共の交通機関です。ロープウエイはともかく、どうしてエレベーターが公共の交通機関になるかと言うと、もちろん重慶市が建設したものですが、タダじゃありません。料金は、1元(約17円)! 乗車料金があり、人を運んでいるからです。公共なので、市内バスや地下鉄のカードも使えるんですよ。

長江にかかる長江索道(ロープウエイ)は観光客に人気! 夜景が見られる夜は、行列必至 長江にかかる長江索道(ロープウエイ)は観光客に人気! 夜景が見られる夜は、行列必至

重慶の公共の交通機関が特別な理由は、その地形にあり!

中国内陸部の重慶は、「山城」と呼ばれるほど、高低差が大きな土地で、平地はほとんどありません。特に中心部の渝中区は、東西南北どこを見ても坂道だらけです。並行に並ぶ通りと通りをつないでいるのは、4階分ぐらいの長さは、ありそうな階段です。重慶街歩きをすると、1日に何回も何回も長い階段を登りおりするはめになります。2017年3月5日、私がはじめて乗ったのは、とにかく異様に長いエスカレーターです。モノレールの「両路口」駅に近い「皇冠大扶梯(ホアングアンダーフーティ)」です。地元の人だけでなく、旅行者の利用も多い両路口から重慶火車站までを結んでいます。

一見、入り口がわかりやすそうな皇冠大扶梯だが、上る際に乗ろうとすると、地下街にある入り口がわかりにくい 一見、入り口がわかりやすそうな皇冠大扶梯だが、上る際に乗ろうとすると、地下街にある入り口がわかりにくい

まずは皇冠大扶梯に、乗ってみよう!

皇冠大扶梯の入り口は、モノレールの両路口駅4番出口のそばです。近くには、皇冠大扶梯に乗らないで、歩く人向けの長い石段があります。この石段の途中には、農貿市場と呼ばれる昔ながらの公設市場や食堂があり、重慶の下町を楽しめる場所になっています。さて、皇冠大扶梯は、1993年2月に建設が始まり、1996年2月に完成しました。幅1.3メートル、長さ112メートル、傾斜は30度もあります。料金は、凱旋路のエレベーターと違い、上り下りともに2元(約34円)。市内バスの料金と同じです。乗車時間は、約2分30秒! 実際に乗ってみると、これはかなり乗りごたえを感じるほど長い時間でした。

はじめて乗った皇冠大扶梯の乗り心地とは?

この皇冠大扶梯は、アジアで第2位の長さを誇っています。ちなみにアジア第1位かつ世界第1位は、北朝鮮の平壌にある地下鉄栄光駅のエスカレーターで、長さ150メートルとのこと。さて、この皇冠大扶梯に乗ってみると、まず、エスカレーターの前に立った瞬間、その長さと高さに圧倒されます。思いっきりあごをあげて見上げる感じです。金色に輝いているようにも見えるエスカレーターに乗ると、近未来の映画の1シーンに入っていくような気分。そして写真ですが、上に登っていくのを撮るのは、問題ないですが、離れていく地上を撮るのは、本当に恐怖です。下を見ると、あまりの高さにお尻がムズムズ。高所が苦手な方は、下は見ないほうがいいですよ。重慶に行ったら、ここでしか体験できない皇冠大扶梯に乗ってみませんか!

あまりにも長くて、手すりに手をそえていないと、不安になる あまりにも長くて、手すりに手をそえていないと、不安になる