日本人もツアーで行けるようになった旅順観光

「映画になった203高地に本当にやって来た!」、「旅順駅って、かわいすぎておもちゃの駅みたい」。初めての中国東北旅行で、日露戦争の舞台になった旅順にやってきました。旅順は北京の東側、遼東半島の先端に近いところにあります。旅順は、軍港なので、外国人観光客には開放されていませんでした。遼寧省の大連は、中国の東北部と日本の窓口です。大連駅前に行くと、旅順日帰り観光ツアーの客引きがしきりに声をかけてきます。外国人は基本的には、このツアーには参加できませんでした。それでも日本人はしゃべらないという約束で潜り込ませてもらえましたが、2015年になると、自由に旅順に行けるようになりました。

爾霊山の記念碑。203高地にはこの地で亡くなった乃木将軍の息子さんのお墓もある 爾霊山の記念碑。203高地にはこの地で亡くなった乃木将軍の息子さんのお墓もある

大連から旅順は近いはずなのに・・・

大連〜旅順は約43キロ。もちろん大連から日帰りできます。片道43キロなので、バスで1時間ぐらいで到着するかと思えば、まさかの渋滞。大連中心部と旅順の間にある大連経済技術開発区あたりの道路が、めちゃくちゃ混んでいるのです。朝8時すぎにお宿を出発したのに、旅順到着は午前10時すぎ。旅順から大連に戻る最終バスは午後7時頃。日本人と関わりが深い旅順は見学場所が多くて、大急ぎで観光しなくては、全部まわれません。まずは一番遠い203高地を目指します。旅順中心広場から5路のバスに乗って、終点の石板橋で降りれば、そこが203高地です。

旅順観光のメインは203高地!

石板橋までは5路のバスで15分ほどで到着です。「旅順中心部から近い!」と思ったのは錯覚でした。ここから203高地の慰霊碑が立っているところまでが遠いです。徒歩20分! 乃木大将率いる日本軍は、旅順攻撃戦でロシア軍と戦い、膨大な戦死者を出しました。203高地には、「爾霊山」と記した弾丸型の慰霊碑が建っています。ここまでたどり着かないと203高地に行ったことになりません。やっとたどり着いた慰霊碑の写真を撮っていると、日本人のおじいさんの集団がやってきました。やはりここにやってくるのはほとんどが日本人、それもお年寄りばかりなのです。

こんなにある旅順の観光スポット!

203高地から、遠くに見える旅順港を見て、ここから大砲を打ったのかと感慨にひたったら即、下山です。まだ、1か所しか見ていないのに、もうお昼です。旅順に残っている日本人の足跡をたどる旅は、博物館、旅順駅、日本人街、白玉山、東鶏冠山北堡塁など、見どころが満載です。それが全部、午後の部になってしまいました。昼ごはんを食べる時間はどこにもありません。とりあえずふたたび5路バスに乗り、今度は文化街で降ります。このあたりは日本が残した建築物が集まっている地区です。(後編につづく)