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高速鉄道化が進む中国だから、今こそ、のんびり鉄道ひとり旅!


高鉄時代になって、気づいた困った問題

昔懐かしい列車の旅では、近くの席の中国人との交流が楽しみだった。現在は、スマホを見ている人が増え、あまりまわりの人としゃべらない 昔懐かしい列車の旅では、近くの席の中国人との交流が楽しみだった。現在は、スマホを見ている人が増え、あまりまわりの人としゃべらない

中国は今やすっかり高鉄時代。「高鉄(ガオティエ)」とは日本の新幹線にあたる中国版高速鉄道のことです。中国全土で高速鉄道化が進んでいるため、今までは車内で1泊の距離がたった数時間の距離に変わりました。例えば、北京西駅から陝西省の古都である西安に行く時、列車番号がTから始まる特快(特急)で約15時間かかっていました。高鉄なら、約5時間です。時間の節約ができるのは、旅行者には良いことですが、困った問題も起きてきています。中国に行く直前に鉄道の時刻表を確認すると、「あれっ、あったはずの列車が見つからない?」。高鉄が開通した区間の普通列車や快速列車がなくなっていることがあるのです。鉄道好きの旅行者にとっては、鉄道に乗ることが旅の目的の一つ。やっと念願の列車に乗るチャンスが巡ってきた時、その列車がなくなっているのは、残念すぎます。

あこがれの北京発敦煌行き41次列車

人気が高い2等寝台車。写真は緑皮列車ではなく、新しい列車の2等寝台。緑皮列車の車内は古くて薄暗い感じ 人気が高い2等寝台車。写真は緑皮列車ではなく、新しい列車の2等寝台。緑皮列車の車内は古くて薄暗い感じ

今、私が乗ってみたいのは北京発敦煌行きのK41次列車です。Kの番号で始まる快速列車で、停車駅は27駅、所要36時間26分! 約2346キロの距離を走ります。北京駅を夜8時45分に出発し、到着するのは翌々日の8時11分です。K41次列車に乗り、のんびりとひとり旅をするのが、私の夢。中国のネットを見ていると、「西安まで高鉄で行ったら? そのほうが早いよ」や「西安で高鉄に乗り換えたほうがいい」という意見が目につきました。K41次列車は西安を経由しません。山西省大同を過ぎると、黄河の流れに沿って進み、内モンゴル自治区や寧夏回族自治区を通ります。敦煌に行くなら、K41次列車以外の列車が何本もあります。高鉄を利用し、西安か蘭州を経由すれば、最短距離、最短時間で行くことができます。しかし列車に乗るのは、目的地に到着することだけが目的ではない時があります。

日本人旅行者に人気のシルクロード鉄道

90年代の列車の硬座(ハードシート)は、エアコンがついていない車両が多く、夏は暑くて苦行だった 90年代の列車の硬座(ハードシート)は、エアコンがついていない車両が多く、夏は暑くて苦行だった

北京や上海を出発し、中国の最も西にある新疆ウイグル自治区のウルムチやカシュガルに向かう鉄道は、シルクロード鉄道と言えます。シルクロードは、陝西省西安から始まりローマまで続く古代の交易路です。沿岸部からどんどん緑がなくなり、乾いた景色に変わり、石ころだらけのゴビ砂漠を通っていきます。この風景をじっくり楽しめるのが、シルクロード鉄道の醍醐味! 敦煌は、新疆ウイグル自治区の手前の甘粛省西部にあり、世界遺産「莫高窟」は多くの外国人が訪れる仏教遺跡です。シルクロード鉄道では、卒業旅行の日本人学生に出会ったこともあり、誰もが敦煌やトルファンを目指していました。シルクロード鉄道は、中国内を走る鉄道の中でも特別な鉄道と言えます。

まもなく見られなくなる「緑皮列車」とは?

河西回廊の張掖駅。張掖の次の停車駅は、嘉峪関。嘉峪関を出れば、敦煌はすぐ! 河西回廊の張掖駅。張掖の次の停車駅は、嘉峪関。嘉峪関を出れば、敦煌はすぐ!

私もシルクロード鉄道に特別な思いを抱く日本人の一人です。K41次列車は、もう一つのシルクロード鉄道と言ってもいいルートを走ります。現在、黄河沿いと「河西回廊」と呼ばれる黄河の西側の地域を楽しむことができるのは、K41次列車だけです。また、長距離を走行する遅い列車は、緑色の車体をしていることが多く、「緑皮列車」と呼ばれています。検索サイトの「百度百科」では「90年代前半に走っていた列車で、まもなく淘汰される」という説明がなされています。中国全土の高速鉄道化が進む中で、緑皮列車をはじめ、速度が遅い列車は、どんどんなくなっています。K41次列車も風前の灯状態です。新型コロナが今後の高速鉄道事情にどんな影響を与えるかはわかりませんが、車窓の景色を楽しみながらのひとり旅なんて、できなくなりそうです。できる限り早く楽しんでおいたほうがいいですよ。

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/11/11)

※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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