宿代は節約できる

昔、期限のない長い旅行をしていた時がありました。限られた予算をできるだけ節約すれば、より長くより遠くまで旅が続けられると思い、いろいろなものを我慢したり諦めたりしました。でも、今となってみれば、あそこでお金をケチらなければよかったなあと思うことがあります。まず宿泊費ですが、私にとって、宿のプライオリティは割と低く、清潔で光の差し込む窓があれば安宿で十分です。節約のためにドミトリーに泊まることも多いですが、ほかの旅人と旅行情報を交換できたり、一緒に食事に出かけたりとメリットも多いんです。疲れた時はちょっとだけいい宿に泊まってゆっくり疲れを癒します。

できるだけ節約したい長期旅行中の費用、これだけは削れないものはなんだろう できるだけ節約したい長期旅行中の費用、これだけは削れないものはなんだろう

観光代は惜しまないほうがいい

今はどこの観光地も入場料が高くなりましたね。ヨーロッパだと10ユーロ以上なんてざらですし、インドのタージマハルの入場料は、昔は15ルピーだったのが750ルピーに跳ね上がりました。でも、同じ町に次にいつ来られるかわからないのが旅ですから、心残りがないように、見たいものは見ておいた方がいいと思います。中国の敦煌にある莫高窟は、優れた彫刻や壁画の残る窟は入場料のほかに窟ごとに追加料金が必要です。私が訪れたとき、本当は沢山見たい窟があったのですが、お金が惜しくてひとつだけ、一番見たかった窟だけ入ることにし、後はいつか絶対にまた来ようと思って諦めました。でも、その「いつか」の予定はまだありません。あの時もっと見ておけばよかったと後悔しています。

一度は土地の名物料理を食べてみたい

アジアなら安く地元の料理を食べることができますが、物価の高いヨーロッパとなるとなかなかレストランで食事することもできません。毎日自炊したりサンドイッチを買って済ませたりすることがどうしても多くなります。でも、一度くらいは奮発して地元の名物料理を食べてみてほしいと思います。レストランは予算オーバーでも、市場や地元の庶民的な食堂なら比較的安く食べられます。また、同じ自炊でも、ハンガリーのフォアグラのような土地の名産の食材を買ってきて、宿で調理して食べてみるのもいいと思います。地ビールやお酒もスーパーで手に入りますよね。

すべては「百聞は一見に如かず」と「一期一会」

それぞれの旅人にとって、旅で何を優先するかは当然違ってきます。興味がないのに無理に観光する必要はないし、地元の名物料理を食べたいと思わない人もいるでしょう。でも、お金を節約するために興味のあるものを我慢するのはとてももったいないと思うのです。欲しいお土産もあまり我慢し過ぎると、ストレスが溜まります。節約だけを考える旅ではなく、経験値を上げるためにも、興味のあることにはお金を惜しまずに旅できたらいいなと思います。そこにいつまた戻ってこられるのかはわからないのですから。