客家の伝統家屋「土楼」を見ました!

真ん中の広場から、取り囲むように作られた部屋をぐるっと見渡すと、「本当に丸い! 円盤みたい!」と、やはり感動です。今日、はじめて広東省で土楼を見ました。土楼は、福建省で多くみられる客家の伝統家屋です。なかでも福建省永定県の洪坑、初渓、高北の土楼群は2008年に「福建土楼」として、世界遺産に登録されました。土楼が多く集まっている上に、世界遺産の認定も受けているので、客家の土楼と言えば、福建省のイメージがあります。しかし、広東省東部の福建省に近い所にも、土楼があるのです。

道韻楼がある三饒鎮も散歩が楽しい村です 道韻楼がある三饒鎮も散歩が楽しい村です

広東省なのに土楼を見られる場所

潮州からバスで片道約1.5時間の饒平(ラオピン)県は、土楼が集まっている地区です。しかも饒平には、中国最大の八角土楼と言われる「道韻楼(ダオインロウ)」があります。その大きさは3階建て、周囲が約328メートルもあります。道韻楼は、饒平県の三饒(サンラオ)鎮にあります。福建省の土楼のように世界遺産になっていないので、観光客もほとんど来ることがない、のどかな村です。三饒の小さなバスターミナルで降り、村人に道を尋ねると、みんな道韻楼を知っています。教えてもらった通り、メインストリートから道韻楼は見えません。民家の間の路地に入っていくと、道韻楼の門らしき建物が見えてきました。門だけでも相当な大きさです。

「道韻楼」の中はこうなっています!

圧倒されるほど大きな門を通りぬけると、丸く建てられた道韻楼です。大きい! 大きすぎて全体像がカメラに収まりません。丸く建てられた部屋は、3重になっています。内側の2重の部分は1階建て、一番外側の部分が3階建てです。内部は、一部分だけが見学可能です。かまどがあり、台所になっている1階は意外と広く、上階にあがる階段も思ったより急ではありません。2階、3階の部屋は小さめで、こじんまりした3階建て住宅といった雰囲気です。2階、3階の廊下で、他の家族が住む部屋と行き来ができるようになっています。トイレは、個々の部屋にはなく共同です。

ひとつだけ不満が残った道韻楼見学

道韻楼は明の万歴年間(1587年)に建設が始まったと言われ、すでに400年以上の歴史があります。最盛期は600人以上が住んでいましたが、現在は140人ほどしか住んでいないそうです。そのため、多くの部屋が空き部屋です。住人が少なくなり、寂しくなってしまいましたが、道韻楼が、中国最大の土楼であることはかわりません。この巨大な丸い建物をカメラに収めようと、全景写真が撮れそうな高い場所を探しますが、周辺には丘やほど良い高さのビルが見当たりません。全景写真を撮れないという口惜しさは残りますが、潮州から日帰りで道韻楼の大きさに圧倒されに行ってみませんか!