2017年12月6日に開通した西安〜成都間の高速鉄道

三国志ファンに朗報! 2017年12月6日、西安〜成都を結ぶ高速鉄道が開通しました! これだけじゃ何が朗報なのか、さっぱりわからないと思いますが、ルートを聞くと感動しますよ! 西安〜成都間は、もともと鉄道が走っていましたが、そのルートは、四川省東北部の広元を通り、陝西省西部の宝鶏に抜けるものが中心でした。陝西省南部の漢中は、通らない列車がほとんどです。通る列車もあるにはあるのですが、夜中に到着するものが多く、使えません。広元と漢中と言えば、三国志の史跡の宝庫。三国志ファンなら、ぜひとも行ってみたいところです。地図で見ると、二つの町は、遠くはないのですが、うまく鉄道を利用できないので、バスで片道約3.5時間かけて行くものでした。

広元から行く昭化古城。蜀末期の宰相、費イの墓がある 広元から行く昭化古城。蜀末期の宰相、費イの墓がある

中国の高速鉄道D号とG号の違い

2017年12月6日に開通した成都〜西安間を走るのは、D号です。日本語で説明すると高速鉄道になりますが、中国では日本の新幹線にあたるものは、時速300キロ以上で走るG号とされています。D号は、時速200キロ以上で走るものを指します。成都〜西安間は全長658キロを時速250キロで走り、約4時間16分で到着です。17年12月末には調整して、約3時間30分で走る予定です。この高速鉄道が、広元と漢中を約44〜56分でつないでいます。バスで移動していた時代の3分の1以下の時間で行けるようになったのです。しかも1日に7本もあるので、バスよりも便利になりました。

剣関門風景区の南門に近い場所にある姜維廟 剣関門風景区の南門に近い場所にある姜維廟

成都〜西安間を結ぶ高速鉄道のルート

もう一つ朗報! この成都〜西安間を結ぶ高速鉄道には、剣門関駅があります。成都発なら剣門関までは、約1時間45分で到着。剣門関は、諸葛亮が亡くなった後、姜維が侵攻してくる魏軍を防いだ関所です。蜀の都であった成都を守る砦とも言えます。関所に建つ剣門閣、姜維の墓など、剣門関一帯が、広元観光の柱になっています。剣門関駅から広元駅は、わずか17分です。今まではまず、広元に行き、そこから剣門関までバスで約40分かけて移動していました。この高速鉄道に乗れば、成都からでも西安からでも直接、剣門関に行くことが可能になりました。

剣門関は、大剣山の険しい峡谷に作られた関所。剣門関に建つ剣門閣は、何度も火災にあい、修復されたもの。2008年の四川大地震で崩壊し、2009年に再建された 剣門関は、大剣山の険しい峡谷に作られた関所。剣門関に建つ剣門閣は、何度も火災にあい、修復されたもの。2008年の四川大地震で崩壊し、2009年に再建された

1回の中国旅行で広元と漢中に行こう!

漢中は、後に蜀を治めることになる劉備玄徳が、漢中王を名乗ることを宣言した場所です。漢中市勉県には、諸葛亮を祀った武候祠、諸葛亮の墓である武候墓、蜀の五虎将軍の一人である馬超墓など蜀関連の史跡がこれでもかと集中しています。今までは、広元と漢中の両方を訪れたくても、移動に時間がかかったので、2回の中国旅行に分けて行く三国志ファンが少なくありませんでした。今回の高速鉄道の開通で、1回の中国旅行で広元と漢中の両方を訪れる三国志ファンが、かなり増えるはずです。まとまった休みがとりにくい三国志ファンには、成都〜西安間の高速鉄道開通は、今年一番のグッドニュースです!

勉県の武候祠は、諸葛亮が総司令部を置いた場所に建っている 勉県の武候祠は、諸葛亮が総司令部を置いた場所に建っている