「お店の外観は気にしない!おいしければどんなお店でも行くわ」と豪語する人たち

偽物食品、食品の衛生問題など、中国の食は問題が少なくありません。そのため、大陸では味よりも小綺麗で清潔に見えるレストランが流行るようになりました。こんな風潮を全く無視して、「どんなにお店がボロボロでも、味が良ければ、車を運転して、食べに行くわ!」と言い切る人たちがいます。それは広州人です。中国の南部、香港に近い広東省の広州は「食は広州にあり」と言われている地方です。さすが中国一、食に貪欲だと言われる地方の人たちです。広州の下町の越州区、茘湾区に行くと、小さくて古くて、くたびれた食堂でも、常にお客であふれているところがあります。味が良ければ、お店の外観なんて二の次なのです。

食はやっぱり広州にあり!広州下町B級グルメ満喫旅 食はやっぱり広州にあり!広州下町B級グルメ満喫旅

せいろ蒸しごはんにまいりました!

この広州の下町、越州地区、茘湾区は「騎楼」と呼ばれる石造りで1階の天井が高い家が並んでいます。1階はアーケードの店舗、2階より上が住宅です。雨が多い地方独特の建築様式で、広西や広東、台湾でよく見られます。この騎楼の街並みの中に、老舗の有名食堂や無名だけれど付近の人が通っているおいしい店が集まっています。私のおすすめは広東省独特の「蒸飯」、「荷葉蒸籠飯」という蒸しごはんです。豚ばら肉の甘辛煮込みや中国サラミを載せてせいろで蒸すと、おかずの煮汁がしみこんだアツアツごはんが感動的においしいのです。暑い地方なので、軽い食感のインディカ米です。それがせいろ蒸しごはんにベストマッチです。

大の麺好きなら、絶対はずせない二つの麺

麺好きには、広東省一帯で食べられている卵入りの極細麺と、幅広のフライド麺の伊府麺は外せません。茘湾区長寿東路303号の「堅記」は伊府麺がおいしい老舗です。コシのある伊府麺は汁ありで食べてよし、汁なしの混ぜ麺にしてよし。広州人は豚の腸のやや甘いしょうゆ煮込みを麺にかけて食べるのが好きです。この豚の腸の煮込みをかけた「猪腸伊府麺」はひっきりなしの注文が入る人気麺です。卵入りのコシのある細麺好きなら、おすすめはワンタン入りの「雲呑麺」、牛バラ肉の煮込み入り「牛腩麺」です。どちらも汁あり、汁なしの両方で楽しむことができます。

重そうな食感だけど大人気のおやつ

食に貪欲で食いしん坊な人たちが住む地方なので、主食だけじゃなくて、おやつだって充実です。大根と牛肉の内臓をおしょうゆ味で煮込んだ「萝卜(ルオボー)牛雑」は、まさに広州版おでん。「真珠粉」というきれいな名前は一口大に切った幅広米粉(ビーフン)のピリ辛ソースがけです。「萝卜牛雑」や「真珠粉」のお椀を片手に繁華街を歩くのは、広州の若者の定番スタイルです。越地区、茘湾区では、お店の外観にこだわらず、広州B級グルメを満喫してみませんか? 下町グルメに外れなしです!