美食の町、広州の老舗茶楼で飲茶を楽しもう

久しぶりに広東省広州にやってきました。中国南部にある広州は香港にも近く、「食は広州にもあり」で名高い美食の町です。私ももちろん本場の飲茶を楽しむつもり満々です。広州市茘湾区の上下九路には、老舗有名茶楼が集まっています。「茶楼」とは飲茶ができるレストランのことです。「陶陶居」、「広州酒家」、「蓮香楼」はどこも老舗茶楼だけあって、週末の朝9時ともなると、もうお客でいっぱいです。上下九路からちょっと足をのばして、茘湾公園に近い「半渓酒家」に行くのもいいかもしれません。

地元のお年寄りがのんびり楽しむ、本場広州の飲茶 地元のお年寄りがのんびり楽しむ、本場広州の飲茶

飲茶ができるお店での決まりとは?

私はお店が広すぎず、庶民的な雰囲気がある「蓮香楼」で飲茶をすることにしました。「蓮香楼」は月餅などの中華点心がおいしいことでも知られています。1階は中華点心を売る店舗になっていて、2階以上が茶楼になっています。2階はやや高級、3階は庶民的な雰囲気です。私はここの3階が気に入っています。案内された席についたら、まず、お茶を注文します。茶楼では最初にお茶を注文するのが決まりです。プーアール茶、緑茶、ジャスミン茶などがそろっています。広東人は飲茶を食べるとき、プーアール茶を好みますが、私は自分が好きなジャスミン茶にしました。

日本人にはマネできない飲茶の基本

飲茶を食べるときの基本は「一盅二件」です。これは「お茶がひとつと点心がふたつ」という意味です。そんなのとんでもない! いつでも好きな時に飲茶を楽しめる地元っ子なら、点心ふたつでも満足できますが、旅行者が本場で飲茶できる機会なんてほとんどないのですから。ここは「一盅二件」は横においといて、食べたいいものを心おきなく注文します。プリッと透明の皮の中に蝦がたっぷり入った「蝦餃(ハーガウ)」は絶対、はずせません。チャーシューが入った蒸し春巻き「叉焼腸粉(チャーシューチャンファン)」もいいですね。

いつか体験してみたい地元っ子ならではの飲茶

たまにしかできない飲茶だから、注文した点心で自分のテーブルに並ぶと、うきうきうれしい気分です。ふと隣のテーブルを見ると、新聞を読みながら、のんびり飲茶を楽しむ地元の老人の姿が目に入ります。テーブルの上にはお茶と点心がひとつかふたつ。ボリュームがある点心ならひとつです。毎朝、決まった時間にやってきて、決まった席に座るおじいさんやおばあさんもいるようです。新聞を片手に思い出したかのようにお茶を飲み、点心をつまみます。これが本場の飲茶です。旅行者にはなかなかマネできませんが、こんな穏やかな時間が流れる飲茶もいつか体験してみたいですね!