広州の町でよく目にする「粉麺」とは?

中国南部の経済の中心、広州の町を歩いていると、しょっちゅう「粉麺」と書かれた看板を目にします。「こなめん?」、「こなめんっていったい何?」と、とっても気になります。食堂によっては壁に貼られたメニューに「潮州魚蛋粉麺」や「牛ナン(月へんに南)粉麺」と書かれているところもあります。「粉麺」とは米粉(ビーフン)と麺を指しています。メニューに粉麺とあれば、「ビーフンか麺を選べますよ」と言う意味です。「粉・麺」とか「粉/麺」と書いている食堂もありますが、「粉麺」としか表記されていない食堂も多く、日本人にはちょっとわかりづらいのです。

粉と麺の間に「・」や「 / 」がないので外国人には非常にわかりにくい 粉と麺の間に「・」や「 / 」がないので外国人には非常にわかりにくい

日本人にはあまり知られていない広州の米粉(ビーフン)

「食は広州にあり」で知られる広東省は、小麦粉を主食とする中国北部と違い、お米を主食としています。だからお米で作った米粉もよく食べます。広東省の米粉は、日本人の多くがイメージしそうな米粉とは全然、違います。平べったい幅広タイプと断面が丸くて太いタイプの2種類です。どちらもふわっと軟らかくてコシがないので、麺にコシを求める人には、あわないかもしれません。麺は、だいたい卵入りの細麺です。とにかく「粉麺」と書かれた食堂行くと、どちらを食べるか、本当に迷います。

これが広州の米粉や麺類のお店の目印! これが広州の米粉や麺類のお店の目印!

さすが! 食は広州にあり! 味で勝負!

美食で知られる広州の越秀区や、れい(草冠に刀三つ)湾区は、旧市街です。騎楼と呼ばれる西洋とアジアが入り混じった伝統家屋の町並みが残っています。ここには、古くて、きれいとは言えない「粉麺」の人気店が数多くあります。味に自信があるお店なら、見た目はどうあれ、こぎれいなチェーン店より高い値段をつけているところがいくらでもあります。広州では、味がよければ、熱烈に支持してくれるのです。こんな「粉麺」のお店に詳しい私ですが、失敗してしまうことも。きっと美味しいに違いないはずなのに、どうして私が食べている麺はたいしたことないの?

人気店のおすすめなのに、麺とスープがあわなくていまいち。米粉にしたら正解でした 人気店のおすすめなのに、麺とスープがあわなくていまいち。米粉にしたら正解でした

粉麺のお店で注文する時に忘れちゃいけないこと

失敗の原因は、注文を間違えたからです。私は、その時の気分で「河粉(フーフェン)」と言う幅広の米粉を選びました。まわりのお客を見てみると、ほとんどのお客が食べているのは麺でした。しまった! この店が得意としているのは麺のほうだったのです。スープには相性があり、麺よりも米粉のほうが美味しい場合だってあります。いくら人気店でも米粉も麺も大当たりというところは、意外と少ない。「粉麺」のお店に行ったら、注文をする前に他のお客がどちらを選んでいるか要チェックですよ。多数派が食べているほうを選べば、きっとハズレはありません!

潮州魚蛋粉と呼ばれる魚のつみれだんご入りの米粉。これは幅広の河粉タイプ 潮州魚蛋粉と呼ばれる魚のつみれだんご入りの米粉。これは幅広の河粉タイプ