ごく細麺と豚肉入りワンタンが美味しい「呉財記」

広東省広州で友人のおすすめのワンタン麺を食べに行ってきました。お店の名前は「呉財記」。一見、普通のワンタン麺ですが、一口食べて思わず今までを後悔。何回も何回も広州に来たことがあるのに、どうして私は呉財記に来なかったのだろう。ちょっと見つけにくい場所にあり、なかなか来られませんでした。呉財記のワンタン麺は、つるんと薄い皮の中にほんの一口分の豚肉が入ったワンタンも美味しいですが、すっきり切れのあるスープが絶品。小さ目のワンタンも細麺もスープもどれもちょうどいい。これほどまでにすべてがばっちりの組み合わせって、ある?

呉財記のワンタン麺(小碗)は9元(約172円)。小碗でも麺はたっぷり2両(100グラム)。女性ならこれで充分 呉財記のワンタン麺(小碗)は9元(約172円)。小碗でも麺はたっぷり2両(100グラム)。女性ならこれで充分

ぼんやり歩いていては見つけられない「呉財記」

呉財記は、広州市の旧市街、茘湾区大同路にある65年以上の歴史がある麺館です。大同路の細い路地のしかもかなり奥まったところにあり、相当注意して路地をチェックしないと目につきません。2018年12月、ワンタン好きの友人に教えてもらい、行ってきました。11時頃、路地の入口に立つと、すぐわかりました。呉財記の前には、もう行列が出来ていました。黄色い看板のお店の前に立つとパッと目に入って来るのは、「Wu Cai Ji Noodle Restaurant」の文字です。中国国内だけでなく、BBCでも取り上げられた広州の超有名店なので、英語表記があるのかもしれません。

こんな細い路地の奥にある。超有名店なのに支店はなし。それも人気の理由のひとつに違いない こんな細い路地の奥にある。超有名店なのに支店はなし。それも人気の理由のひとつに違いない

「呉財記」が守り続ける西関の伝統の味

既に食べているお客を見ると、圧倒的に揚げワンタンとワンタン麺を注文している人が多い。呉財記は、ワンタンが有名なお店ですが、実は「猪手」と呼ばれる豚足のっけ麺や牛バラ煮込みのっけ麺も人気があります。今回、私は初めてなので、やはりワンタン麺にしました。呉財記があるのは、広州の「西関」と呼ばれる場所です。西関は明清代の広州城の西門外一帯を指します。具体的に言うと、東は人民路、西は茘枝湾、南は珠江、北は龍津路に囲まれた地区です。この西関一帯で食べられていた昔ながらのワンタンの味を守っているのが、呉財記だと言います。

人気の猪手粉。麺ではなく、米粉と呼ばれる幅広のビーフンを選ぶこともできる 人気の猪手粉。麺ではなく、米粉と呼ばれる幅広のビーフンを選ぶこともできる

「呉財記」のワンタン麺のすごいところとは?

伝統のワンタンは、一見、普通。小ぶりで具は豚肉のみと非常にシンプル。確かに今、広州で人気のワンタンのお店で食べると、エビやカニ、しいたけ入りのワンタンが少なくありません。私もエビ入りワンタンが大好きですが、呉財記の豚肉だけのワンタンにはまりました。赤身が7、脂身が3の割合で作られた呉財記のワンタンは、あっさりでもなく、脂っこくなく、まさに絶妙。そしてすっきりスープにぴったりのコシのある細麺にまいりました。スープにあう麺の太さがあります。呉財記のこのスープには、この太さのこの麺が合います。ああ、もっと早く呉財記を知りたかった。私に呉財記を教えてくれた友達に感謝! 「食は広州にあり!」ってやっぱり本当です。その広州人が通う呉財記でワンタン麺を食べてみませんか!

※1元=約17円。2019年2月時点

呉財記は、広州市茘湾区大同路和隆里20号。広州地下鉄1号線「黄沙」駅E出口が便利 呉財記は、広州市茘湾区大同路和隆里20号。広州地下鉄1号線「黄沙」駅E出口が便利