中国の携帯電話を持っている外国人が直面している困った問題

「2日以内に実名登録しないと、この番号の使用を停止します」。2016年10月、広東省広州市で携帯電話の電源をオンにしたところ、こんなメールを受信しました。「何、これ?」と、一瞬理解不能。その後、広州の予定がむちゃくちゃになるのを感じました。今、中国国内で携帯電話を買った人で、私と同じ問題に直面している外国人がいっぱいいるはずです。特に中国の都市を飛び回っている外国人ビジネスマンには、非常に困った問題です。泊まっているユースホステルのスタッフに尋ねると、しょっちゅう同じことを外国人旅行者から尋ねられるのか即座に「移動通信のオフィスにパスポートを持って行けば、手続きできるよ」と教えてくれました。その時、私は嫌な予感がしたのです。

北京で買った携帯電話の実名登録は、他の省ではできない?

移動通信は、日本で言うなら、NTTドコモやソフトバンクのような会社です。私が北京で買ったsimカードも移動通信のものです。翌日、移動通信に行くと、予感的中! 「あなたの番号は、北京の番号だから広東省では処理できない」と言われました。明日までに広東省から北京に行くなんて無理。私は2日後に携帯電話が使えなくなり、5年以上使った愛着ある番号も失うことが決定しました。中国の携帯番号は、simカードを買った都市の移動通信の管轄になります。通話料やプランの内容などは、買った都市かその都市が属する省内の移動通信でしか確認も変更の処理もできません。私の場合は、やはり北京に行かなくちゃだめなのです。トホホ・・・

常にお客で混んでいる移動通信のオフィス。場所によっては2時間待ちは当たり前 常にお客で混んでいる移動通信のオフィス。場所によっては2時間待ちは当たり前

移動通信に行かなくてもスマホ上で実名登録する方法

しつこく移動通信のカウンターで管轄の省外からの実名登録について聞いてみると、スマホ上で実名登録処理をする方法がありました。ちなみに中国在住の友人や同僚にパスポートコピーを送って、代理で実名登録してもらう方法は不可です。中国版ラインの微信に「移動通信」を登録すれば、処理できるそうです。この場合、一番重要なのはsimカードのパスワードです。覚えてます? 家に帰れば、書類があるのでわかるけれど、この場では答えられないって人も多いのではないでしょうか? パスワードは、simカードの台紙の隅に書かれています。私の場合、実名登録のメールが来るなんて予想もしなかったので、パスワードが入った台紙も家においたままでした。

省内に属する番号なら、この機械上で番号の停止、開始、電話代の支払いやチャージができる 省内に属する番号なら、この機械上で番号の停止、開始、電話代の支払いやチャージができる

simカードのパスワードを忘れた場合、必要なもの

パスワードを忘れた時、3カ月以内によく電話した中国国内の番号を3つ登録すれば、それがパスワードのかわりになります。私は、中国に来る前の3か月はずっと日本にいて、中国には電話をしていません。結局、スマホ上から実名登録はできませんでした。中国では、2013年9月1日から固定電話と携帯電話の実名登録制度が始まりました。2016年5月以降、さらに厳格になりました。2日以内に実名登録できなかった人は、新しいsimカードを買うしか方法がありません。旧番号は90日間、保留されるので、その間に実名登録できれば、復活します。広東省なら、一番安いsimカードは55元(約880円)です。新しいsimカードを買い、新しい番号で実名登録するのが一番楽です。ビジネスマンの場合、番号が変わるのは面倒です。実名登録制度は、外国人は特に、手間のかかる問題です。