広州駅の切符売場で、真っ暗な気持ちになった訳

午後2時前、想像していたよりもかなり早く広州駅に到着しました。「やった〜! これなら予定通り午後3時7分発の列車で韶関駅に向かえそう!」。一瞬、喜んだのもつかの間、広州駅の切符売場に並んでいる人の数を見て、真っ暗な気持ちになりました。中国の旅で何が一番やっかいかと言うと、鉄道の切符を手にいれることです。高速バスに比べて、料金が安い鉄道は便利で、自由にトイレに行くことができ、旅の気分を盛り上げてくれます。だから、みんな狙っています。旧正月、大学生の休みが始まった時、新学期が始まる時などは、争奪戦です。外国人旅行者の分なんて、相当、運が良くないとゲットできません。

いつ解決できる? 中国人がどうしても***を使ってくれないという悩み いつ解決できる? 中国人がどうしても***を使ってくれないという悩み

駅の切符売場に必ずいるダフ屋

中国南部最大の都市でもある広東省の広州は、中国全土から人が集まってきます。広州駅と言えば、常に人が多いことで知られています。切符売場の並んでいる人の数も相当なものです。私は、それでもなんとか30分ぐらい並べば、買えるだろうと甘くみてました。荷物を床において並んでいると、早速、ダフ屋が私に声をかけてきました。「どこまで行くんだい?」、「韶関東」、「なんだ、近いじゃないか。自動券売機で買えよ。並ばずに買えるのに。第二代は持っているんだろ?」、「持ってないの。だから並んでいるのよ」。

切符を買う時に必要な「第二代」とは?

この「第二代」が問題です。これは「第二代身分証」の略で、中にICチップが入っています。中国では、鉄道の切符を買うとき、必ず必要です。外国人はパスポートを窓口で見せれば、オッケーです。切符売場に並んだ自動券売機は、第二代身分証を読みこみますが、パスポートは読み込みません。そのため、どんなに自動券売機が空いていても、外国人旅行者はそれを恨めし気に見ながら、大量の人が並んでいる窓口で切符を買わないとだめなのです。と、いうのも中国人が自動券売機を使ってくれないからです。

中国人が自動券売機を使わない訳

広州駅の自動券売機が扱っているのは、今日を含め10日以内の切符です。窓口は今日、明日のみです。日本は世界有数の自動販売機が多い国だと言われています。中国の内陸部の中高年は自動販売機なんて見たこともない人がほとんどです。お年寄りが窓口に並ぶと言うのは理解できます。なぜ、中国人の大学生は、自動券売機を利用しないのでしょう? この世代は銀行ATMにも慣れているはずです。その理由は「並ぶほうがいいから」。中国人の若者は自動券売機を信用していません。まわりに係員もいないので、問題が起きたとき、どうしたらいいのかわかりません。切符を買うのに時間がかかりすぎるという悩みは、中国人の若者が自動券売機を使ってくれない限り、解決する日は来ないようです。