広州人が中国国内旅行で感じる不公平感

中国南部の広東省の省都、広州は古い街並みが生きています。「騎楼」と呼ばれる伝統家屋が並ぶ通りを歩くだけで、十分観光になります。しかも、「食は広州にあり!」と言われるだけあって、屋台に毛が生えたような食堂でも、びっくりするほど美味しい。日本人には広州と言えば、「食事はおいしいけれど、観光するには、いまひとつ」のような印象があるのか、日本人観光客が少ない町です。中国人は香港とセットで観光しようと思っているのか、少なくありません。そんな中国人観光客を見て、広州人がこんなことを言いました。「広州人は損してるわ。私たちは西安や昆明や成都で、ものすごく高い入場料を払っているのに、広州の名所旧跡の入場料は安いのよ」。

中国の他の都市とは、比較にならないほど入場料が安い広州 中国の他の都市とは、比較にならないほど入場料が安い広州

中国の名所旧跡の高額入場料には例外がある

広州人がそう言いたくなる気持ちもわかります。何しろ中国の観光地の入場料は高いです。アジアで一番、入場料が高い国と言っても、文句はでないでしょう。世界文化遺産クラスなら100元(約1700円)は当たり前です。100元ですめば、安いです。中国の古都、陝西省の西安や河南省の洛陽あたりを観光しようと思えば、名所旧跡の数も多く、入場料だけで1日5000円前後かかります。そんな高い入場料を国内旅行をするたびに、広州人は払っています。逆に、他省から広州にやって来た人たちが、広州の名所旧跡で払う入場料と言えば、微々たるものです。広州人が中国各地で払ってきた入場料とは比較にもなりません。

広州で絶対、行くべき観光地の入場料は?

広州市で一番のみどころと言えば、「中山記念堂」です。中国革命の父、孫文を記念して1931年に建てられた講堂です。入場料はたった10元(約170円)です。1983年に偶然、南越第二代王文帝の石室墓が発見されました。この石室墓から出た出土品を展示する「西漢南越王墓博物館」の入場料は12元(約204円)です。1191枚の玉片と赤い絹糸で作られた衣装で、埋葬された王もたった12元で見られます。科挙を受験するために広州にやってきた陳姓の人々を、同族で支えるために作られた「陳氏書院」も入場料は10元です。広州の名所旧跡はだいたい10元前後です。こんなに入場料の安い都市は他にはありません。

高額の入場料に悩むことがない町、広州

広州では「入場料が高すぎるから、入ろうかな?やめようかな?」なんて、悩みや迷いもなく、気分爽快です。ここは、とことん広州観光しましょう。しかも広州って、イギリスとフランス租界があった「沙面」のように、異国情緒たっぷりの建築があっても、入場料そのものが存在しないところも多いのです。広州人には、それが不満には違いありませんが、外国人にはうれしい限りです。入場料が安くて、おいしい料理が楽しめる広州、日本人旅行者には穴場です。次の中国の旅に広州はいかがですか!