かつての中原の駅は今もにぎやかそのもの!

駅って、その町の顔だと思いませんか? 旅人にとっては、雰囲気がある伝統建築の駅なら「この町は街歩きがおもしろそう!」と感じます。中国大陸の真ん中よりやや東よりの河南省は、古くは「中原」と呼ばれた中国の中心でした。今でも人口1億人を超える河南省の鄭州駅は大きな駅です。新しくなり、伝統は感じませんが、駅前のごちゃごちゃした雰囲気に圧倒されます。周辺から省都の鄭州に出稼ぎにやってきた人が出たり入ったり、入り乱れる感じです。活気に満ちていて、今もかつての中原の勢いを感じる駅です。

その町の顔が見える中国の駅と、駅前ぶらぶら歩き その町の顔が見える中国の駅と、駅前ぶらぶら歩き

レトロなはがきに出てきそうな北京駅

中国の玄関口、北京駅は重厚な石造りの駅です。レトロな建物は昔の風景を集めた絵はがきにぴったりです。北京駅は1901年に「京奉鉄道正陽門東駅」として開業し、「北平駅」と呼ばれていました。その後、1949年9月30日に「北京駅」と名前が改められました。中国政府のおひざ元だけに、駅前や駅周辺も硬い雰囲気です。最近、中国には北京駅のような伝統建築の駅舎が減りました。もともと多くはなかったので、ますます減ったとも言えます。

古めかしい地方都市の駅に惹かれる

駅舎巡りが好きな人なら、新しく近代的になっていく大都市の駅よりも、地方都市の駅をまわるほうがおすすめです。四角く角ばった造りで、古くて暗いホールがいかにも社会主義国家という感じがします。今、中国の町のどこを見ても社会主義国という感じはしません。古い駅舎に行くと、社会主義国の名残のようなものが感じられ、20年ほど昔に戻ったような感じがします。

駅前はなんでもそろっていて便利だけど…

地方都市の駅前は、列車の発車到着時間の前後だけ、にぎやかになります。大きな駅になると、駅前は1日中騒々しく、なんでもそろっています。安宿、チェーンのビジネスホテル、安食堂、スーパーとは名ばかりの小さな食料品店、旅行代理店などなどです。旅行者にとっては便利そのものの駅前ですが、スリも多く、治安はいまひとつです。特に広東省の広州駅や深圳駅は「詐欺師がうろつく怖いところ」と思っている人も多いところです。駅舎と駅前は町の顔が見られる場所ですが、泊まるのは駅からバスで何駅か離れたあたりのほうが、安全です。