日本人と中国人が持っている広東省のイメージ

中国の広東省のイメージって、高層ビルが立ち並ぶ中国南部の経済の中心や、郊外に工場が集まる工業地帯という方も多いのではないでしょうか? 旅行に行くなら、自然が美しい雲南省や三国志やパンダで知られる四川省が人気です。これは中国人も全く同じようです。風光明媚で食べ物がおいしい四川省と雲南省は、他の省の追従を許さないぐらい人気があります。だから、旅行シーズンは中国人観光客でごった返しています。その点、広東省ってビジネスが目的で来る人は後を絶ちませんが、旅行者は、かなり少な目です。

開平の楼閣は、強盗から生命や財産を守る役目も果たしたので要塞みたい 開平の楼閣は、強盗から生命や財産を守る役目も果たしたので要塞みたい

広州市内は古い街並観光がおすすめ

広東省の省都、広州は、中国南部最大の都市ですが、歩いてみると意外と古い街並が残っています。越秀区や茘湾区は、「騎楼(チーロウ)」と呼ばれる1階がアーケードになっている欧風とアジアが混じり合った建築が多く残っています。茘湾区の「西関大屋」と呼ばれる地区は、どこを見ても全て騎楼の町並です。ここは清朝末期、政府から独占的に対外貿易を請け負った「十三行」と呼ばれる特権商人の子孫が住んでいた地区です。そのため、豪邸が多く、歩いているだけで観光になるエリアです。しかも、美味しい食堂も多く、「食は広州にあり」を思いっきり味わえるところでもあります。

世界遺産の開平のディアオロウを見に行こう!

広州市内から離れて、バスで2時間30分ほど西に行けば、世界遺産がある開平です。開平には、「ディアオロウ」と呼ばれる欧風建築の要塞のような建物が並んでいます。これはアメリカやカナダに出稼ぎに行った開平人が、出稼ぎ先で見た建築を真似て建てたものです。田んぼや畑の中に建っているディアオロウは、欧風建築でありながら、どこかアジアっぽい雰囲気です。ここも世界遺産にしては、観光客が少ない観光地です。

まだ、ある広東省北部の世界遺産

もっと足を伸ばすなら、韶関もおすすめです。特快という特急列車なら広州から2時間20分ほどかかりますが、高速鉄道なら、たった1時間です。韶関東駅から、さらにバスで30分で、世界遺産の丹霞山に到着です。何億年という時間をかけて、隆起した山が水によって浸食されたと言われる珍しい風景が広がっているところです。中国語の「丹」(タン)が示す赤い色の岩も多く、日本では見られない雄大な景色が見られます。丹霞山の入場料は約3000円と高いですが、広東省は全体的に入場料が安めです。バカ高い入場料が多い中国では、格安の地域です。観光客の少ない広東省は、穴場と言えます。春休みは、穴場の広東省に行ってみませんか!