広州を代表する現代アートスポット「紅磚廠」

使われなくなった工場跡地だから、今時珍しい木枠の窓や古びた壁がなんともノスタルジックでいい感じ! そこに書店とカフェが一体になったおしゃれなお店、テラスレストラン、デザイン事務所などが並んでいます。新しいものと忘れ去られて行こうとしているものが、混在しているのがこの「紅磚廠」です。紅磚廠は、中国南部の玄関口、広州市天河区の圓村にあります。中国の現代アートスポットと言えば、北京にある「798芸術区」が大変有名ですが、「紅磚廠」は広州を代表する現代アートスポットだと言われています。

カラフルな紅磚廠の入り口。入り口とは違い、紅磚廠の敷地内の建物は、煉瓦やくすんだ黄色など寂しげな色合いが多い カラフルな紅磚廠の入り口。入り口とは違い、紅磚廠の敷地内の建物は、煉瓦やくすんだ黄色など寂しげな色合いが多い

缶詰工場跡地にできた現代アートスポット

「紅磚廠」は、1956年には中国最大の缶詰工場と言われた「広州缶頭廠」の敷地を利用して作られました。中国とソ連の蜜月時代に流行したソ連スタイルと言われる簡素な建物が並んでいます。私は2018年12月になって初めて「紅磚廠」の存在を知りましたが、2013年春には、もうデザイン事務所やカフェが集まっていたようです。紅磚廠は、地下鉄5号線「圓村」駅B出口から行きます。地下鉄を降り、地上に出るとすぐ「圓村〜紅専廠」の表示があるカートが目につきます。「圓村」駅の地図では「紅磚廠」への道がわかりにくいので、まずはカートに乗りましょう。路地をぐるぐる回って紅磚廠の門に到着です。

紅磚廠の敷地内は、倉庫や工場跡が今もそのまま残っている 紅磚廠の敷地内は、倉庫や工場跡が今もそのまま残っている

紅磚廠の一番の人気スポット「プラットホームと線路」

「紅磚廠」の入り口は、工場の駐車場のようなところにあります。白い字で「REDTORY ART+ DESIGN FACTORY」と書かれた赤いコンテナハウスが目に飛び込んできました。広州の若者に人気のアートスポットだけに入口からしておしゃれな感じ。紅磚廠の敷地内のあちこちに、古ぼけた倉庫のような建物が残っています。私のお目当ては、プラットホームと線路です。生産された缶詰を運搬する列車が走った線路とホームが今も残っており、そこが一番の写真撮影スポットになっています。プラットホームと線路は、紅磚廠のメインストリートからかなり奥まった場所にありました。

使われなくなったプラットホームと倉庫は、紅磚廠内で人気の写真撮影スポット 使われなくなったプラットホームと倉庫は、紅磚廠内で人気の写真撮影スポット

レトロと斬新さがほどよく混在しているのが魅力!

プラットホームには、倉庫の入り口が隣接しており、文字盤の時計も何もかもがノスタルジック! 若者だけでなく、中高年の夫婦やグループも目につきました。「紅磚廠」は2013年にはアートスポットになっていました。私が来たのは、かなり遅いほうですが、遅すぎた感はありません。工場跡がしっかり残っており、新しいお店との割合がちょうどいい。「冷庫」や「製缶」など、缶詰工場らしい通り名をチェックして歩くのも楽しめました。帰りも行きに乗ってきたカートで園村駅に戻りました。帰りは裏道をまっすぐ走っていきました。するとそこは園村駅の乗り場の横。やっ、やられた! こんなに近かったとは! 圓村駅からの交通手段はどうであれ、紅磚廠は広州のおすすめ観光スポットです。

「解凍通り」や「冷庫(冷凍庫)通り」など、缶詰工場らしい通り名が使われている 「解凍通り」や「冷庫(冷凍庫)通り」など、缶詰工場らしい通り名が使われている