広州中心部に近い「T.I.T創意園」

2018年12月、「工場跡地って、こんなにおしゃれな雰囲気に変るんだなあ」と感動して帰ってきました。私が訪れたのは、「T.I.T創意園」という若者に人気のアートスポットです。「T.I.T創意園」は、中国南部の大都市、広東省広州市にあります。「T.I.T創意園」の前に「紅磚廠」と言う缶詰工場跡地を利用したアートスポットに行ってきましたが、広州では工場跡地を利用して造られたアートスポットが人気です。ビール工場跡地を利用したところもありますが、「T.I.T創意園」は紡績機械工場跡地に造られています。

「T.I.T創意園」は広州タワーにも近く、3号線「客村」駅から徒歩5分ほど 「T.I.T創意園」は広州タワーにも近く、3号線「客村」駅から徒歩5分ほど

「T.I.T創意園」の特徴とは?

工場跡地を利用したアートスポットと言えば、やや郊外と言った場所にあります。「T.I.T創意園」は、その中でも一番行きやすい場所にあります。天河区の広州タワーにも近く、まさに広州の中心部! 地下鉄3号線の「客村」駅のA出口から出て、広州タワーを左手に見ながら進むと、「T.I.T創意園」が見えてきます。カラフルな看板が建っている場所から中に入ると、古びた工場や倉庫らしき建物が並んでいます。この建物が残っていないと、単におしゃれなお店が集まっている場所になってしまいます。社会主義まっしぐらだった時代の中国を思いおこさせる建物があると新旧の対比ができて、おもしろい雰囲気です

旧工場や倉庫には、今、おしゃれなお店が入っている 旧工場や倉庫には、今、おしゃれなお店が入っている

1950、60年代の中国が懐かしい「T.I.T創意園」

「T.I.T創意園」の前身は、広州紡績機械工場です。1956年3月に広州市内に分散していた梁林記、天良などの7つの紡績業を営む会社を集めた公私合弁企業になりました。その後、広州紡績機械工場は合併を繰り返し、従業員も順調に増えていきます。生産の最盛期は1996年。意外と最近なのですが、その後、連続して損失を出し、2007年に工場は生産停止に追い込まれます。「T.I.T創意園」の構想ができ、広州の「十大建設項目」の指定を受けたのが2008年です。工場閉鎖、生産停止からアートスポットへの変身はとにかく速かった!

旧食堂に描かれた革命風のイラスト。ここは、人気記念撮影スポットのひとつ 旧食堂に描かれた革命風のイラスト。ここは、人気記念撮影スポットのひとつ

洋服好きにおすすめしたい「T.I.T創意園」

「T.I.T創意園」は他のアートスポットとは違い、かつての紡績工場跡地ということで敷地内のお店のほとんどが服飾関係です。60年代風のイラストが描かれた倉庫がおもしろい! 中で売られている服も、普通のショッピングモールでは買えないようなおしゃれで個性的な服ばかり。緑が多い敷地内を歩いていると、旧社員食堂や旧社員寮を利用したホテルも見えてきました。壁に描かれた社会主義まっしぐらの時代のスローガンやイラストはどれも前衛的で、今見ると本当におしゃれ。やはり工場跡地と言う点が面白いですね。次回の広州では、工場跡地を利用した「T.I.T創意園」に行ってみませんか!

建物には工場時代の写真が貼られている 建物には工場時代の写真が貼られている