広東省西部の肇慶で、町の名前より有名なもの

列車から降りて、ホームを見回すと、一瞬、呆然とするほど、周辺に何も見えません。隣に建設中の新しい駅舎があるだけです。駅前に立つと、いかにも新しく高速鉄道専用駅を作ったなという感じです。あまりに何もなさすぎて、澄みきった青空が美しい! 私が降り立ったのは、肇慶(ジャオチン)東駅です。肇慶と聞いてピンと来なくても「端渓硯」は聞いたことがあるかもしれません。中国南部の広東省西部に位置する肇慶市は、端渓の硯の産地として知られています。広州からは、高速鉄道で約36分、特快(特急)なら約2時間の場所にある風光明媚な土地です。

新しくて巨大な肇慶東駅! 中国の高速鉄道の駅は、町はずれにあるので巨大なのが特徴 新しくて巨大な肇慶東駅! 中国の高速鉄道の駅は、町はずれにあるので巨大なのが特徴

日本とはここが違う! 中国の高速鉄道事情

中国で高速鉄道に乗ると、ほとんどが高速鉄道専用駅に停まります。北京南駅、広州南駅、蘭州西駅などなど。駅の名前を見て、何か感じませんか? 都市のあとに方角がついています。つまり、その都市の中心部ではないってことです。北京や広州の場合、高速鉄道専用駅から市内中心部までは、地下鉄が通っています。約30分で中心部に到着です。これが内陸部や省都から離れた都市に行くと、地下鉄はありません。多くの人は、バスかタクシーで移動することになります。高速鉄道以外の特快、快速、普通などの列車は、市内中心部に近い場所にある従来線用の駅に停まります。

これがあるから中国旅行は便利になりました!

中国旅行をする時、今は本当に便利になりました。中国版グーグルと言える検索サイトの「百度」をあけ、都市名のあとに公交と入れて、検索します。すると、市内路線バス案内が出てきます。出発地と到着地を入力すると、バスの番号はもちろん、どこで乗り換えるか、所要時間も全て調べることができます。肇慶東駅から泊まる予定のホテルまでのバスを調べた時、そこには、キーボードを打つ指が、思わず止まってしまうような数字が出ていました。駅からホテルまでの所要時間が、なんと約1時間30分! これって、高速鉄道に乗った意味があるかしら・・・。

高速鉄道にすべきか、従来線で行くべきか?

肇慶東駅だから、市内中心部でないことは、予想の範囲内でした。朝夕の渋滞に巻き込まれない時間なら、30分前後で着く距離だろうと甘い予測をしてました。距離を調べると、31キロ以上もあるじゃないの! 高速鉄道専用駅と市内中心部との距離は、中国で高速鉄道に乗る場合の最重要チェックポイントかもしれません。何度も高速列車に乗って、**西駅、**南駅には降りてきましたが、31キロも離れた駅は、最長記録です。ただ、検索結果とは違い、周辺に何もなさすぎて、バスに乗ってから目的地まで実際にかかった時間は約1時間でした。肇慶に鉄道で行く人は、高速鉄道にするか、特快や快速列車にするか、よおく考えて下さいね!