中国大陸を鉄道で旅行するのは、今やプチぜいたく?

窓際の席に座って、ぼんやりと景色を眺めながらお茶を飲んでいると、ああ、幸せ。のんびりと鉄道であの広大な中国大陸を旅することは、今やすっかりぜいたくなことになりました。私の場合、特急や快速列車の寝台車両に乗って旅をする理由は、節約が一番大きな理由ですが、時間がない現代人にとっては、のんびり鉄道旅行は、あこがれです。それはさておき、中国鉄道旅行に欠かせないのは、お茶を飲んだり、カップラーメンを食べるのに必要な熱湯です。中国の列車は、一等寝台の軟臥、二等寝台の硬臥、普通席の硬座など、どの車両にも給湯器がついています。だから、お湯はいつでもあるはずなんですが、これが問題です。

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列車に設置された給湯器は2タイプ!

さすが中国はお茶の国! 給湯器は、どの車両にも給湯器はあるには、あるのですが、お湯がでない、お湯がぬるいことがしばしばあります。朝や夜など、多くの乗客が同じ時間帯にお湯を取りに行くことが、主な原因ですが、私は給湯器にも問題があると感じています。そこで中国の鉄道の給湯器を比較してみました。給湯器には、2種類あります。一つは壁に埋め込まれたタイプ、もう一つは、車両の隅に設置されたタイプです。中国版新幹線と言われるGの列車番号で始まる車両についているのは、この壁に埋め込むタイプです。最近では、高速鉄道ではない特急列車などでも、このタイプが増えてきています。2016年の12月、広州から成都まで乗った快速列車も壁に埋め込むタイプでした。

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壁に埋め込み型給湯器の問題点

私は、車両に乗り込むと、まずは給湯器をチェックします。その時、壁に埋め込まれたタイプだとわかるとがっかりです。この壁に埋め込み型は、すぐ熱湯がなくなる、沸騰している状態を知らせる緑色のランプがついているにもかかわらず、お湯の温度が低いなど、性能がいまいちなのです。一度に多くの人が使うのに適していないのかもしれません。私は沸騰中を示す赤ランプがついていると、緑ランプになるまで待つようにしています。でも、あとからやってきた他の乗客がお湯をくんでいきます。「まだ、わいてないですよ」と言っても、どんどんお湯をとっていくので、ますますお湯がわかないという悪循環。やっと緑ランプに変わっても、あっという間にお湯がなくなり、イライラがつのります。

埋め込み型は、下のこぼれたお湯をうけぶ部分にラーメンがこぼれている場合も多く、見た目の清潔感もいまいち 埋め込み型は、下のこぼれたお湯をうけぶ部分にラーメンがこぼれている場合も多く、見た目の清潔感もいまいち

車両の隅に設置された大型給湯器の問題点

こんなイライラが少なくてすむのが、車両の端に大きな給湯器が設置されているタイプです。「火炉(かまど)室」の札がかかった場所に設置されている場合もあります。こちらは容量も火力も大きいので、かなりの人数がお湯を次々とくんでいっても、なかなかなくなりません。そのかわり、いったんお湯がなくなると、再び沸くのにやや時間がかかります。ただし、緑ランプ状態が長続きするので、精神衛生上非常にいいのです。そろそろお湯がなくなりそうな頃、巨大水筒やポットを持った人がやって来て、あせることもありますが、こんなことはあまりありません。ただ、最近は、この大きな給湯器タイプの車両が減ってきています。のんびり鉄道旅行に欠かせないお湯に係る問題は、中国鉄道旅行好きには、大問題です。

鉄道旅行には、やはり大型給湯器タイプが一番! このタイプの場合、食事を食べた後の食器を熱湯で洗う乗客も多い 鉄道旅行には、やはり大型給湯器タイプが一番! このタイプの場合、食事を食べた後の食器を熱湯で洗う乗客も多い