もち米で作ったおにぎりは、隠れた桂林の名物朝ごはん!

もっちもっちのもち米の上にピリ辛のお漬物をどっさり! その上にカリカリに揚げた小麦粉生地を入れ、さらにもち米をのっけます。屋台のおばちゃんが小さな器に米を押し込んで、ボール型になったら、できあがり! これは、中国の西南部に位置する広西壮族自治区の桂林の朝ごはんです。水墨画の世界が広がっていることで知られる桂林で、有名な朝ごはんと言えば、何と言っても「桂林米粉(グイリンミーフェン)」です。プリッとしたコシがある極太米粉がメジャーすぎて、もち米で作ったおにぎりは目立たない存在ですが、一回、食べたら、忘れられない味です。

桂林の朝ごはんと言えば、桂林米粉が定番中の定番! 桂林の朝ごはんと言えば、桂林米粉が定番中の定番!

中国南部の各地で食べられる、もち米おにぎり

もち米で作ったおにぎりのことを桂林では、「糯米飯(ヌオミーファン)」と呼びます。もち米で作ったおにぎりは、長江より南部に位置する中国の都市なら、珍しくない朝ごはんです。上海では「飯団(ファントゥアン)」と言います。ザーサイ入りのショッパイものと砂糖入りの甘いものの2種類あります。どちらも必ず「油条(ヨウティアオ)」と言う揚げパンを入れて、にぎっているので、とにかくすごいボリュームです。飯団を1個食べたら、おなかパンパン! また、上海に近い安徽省の合肥では、砂糖を混ぜた黒胡麻ペーストを入れます。西南部の雲南省昆明に行くと、砂糖を混ぜたピーナッツの粉を入れるのが定番です。場所によって、具に特徴があります。でも、どういうわけか油条を入れるのは共通しています。

糯米飯の屋台。目の前でおばちゃんが作ってくれます! 糯米飯の屋台。目の前でおばちゃんが作ってくれます!

桂林の糯米おにぎりにだけ、入っていないものとは?

桂林の糯米飯だけ、油条が入っていません。そのかわり蓮根を輪切りにしたような形をした小麦粉生地をカリカリに揚げたものが入っています。脂っこいように見えますが、熱々のもち米と食べると、脂っこい感じがしません。むしろ、ほど良いです。さらに湖南省と同じく、辛い味付けを好む桂林らしく、「酸菜(スワンツァイ)」と言う酸っぱくて辛いお漬物がたっぷり入っています。日干し大根など、こりこりした食感のお漬物って、本当におにぎりと合いますね。ピリ辛味が好きな人がこの糯米飯を食べたら、はまりますよ!

糯米飯に欠かせない蓮根の形をした揚げもの。熱々の糯米と絶妙の相性 糯米飯に欠かせない蓮根の形をした揚げもの。熱々の糯米と絶妙の相性

糯米飯は、いったい桂林のどこで買える?

で、「この糯米飯は、どこで食べられるの?」と聞かれたら、答えるのは難しい。糯米飯は、屋台でしか食べられない朝ごはんです。しかも糯米飯の屋台が出ている時間は、早朝6時頃からの数時間だけ。運よく私が泊まっていたゲストハウスのそばのバス停前には、糯米飯の屋台が出ていましたが、どこにでもあるって訳ではありません。糯米飯を売っているおばちゃんたちも、朝のアルバイトなんでしょうね。この糯米飯が確実に買えるのは、桂林のメインストリートでもある中山路沿いの「楽群路口」バス停付近です。ここには、毎朝、数軒の糯米飯の屋台が出ます。一度食べたら、あまりのおいしさに朝が来るのが待ち遠しくなること間違いなし!