烏鎮よりも歴史があって、麗江より清らかなのに人気がない観光地

2018年9月、中国のニュースサイト「今日頭条」で、こんなタイトルの記事を発見。「烏鎮よりも古く、麗江よりも清らか! 息が詰まるほど美しいところなのに、人気の無さに胸が痛くなる」。中国の記事って、タイトルが大げさと思いつつも半分は、納得です。この記事がとりあげているのは、中国西南部の広西壮族自治区東部にある「黄姚古鎮(ホワンヤオグーチェン)」です。黄姚古鎮は、広西壮族自治区内では、非常に有名です。広西壮族自治区と言えば、水墨画の世界が広がっていることで知られる桂林が一番有名です。黄姚古鎮は、桂林から日帰りで行く観光地とも言えます。

桂林総バスターミナルより毎日8時30分、13時30分に黄姚古鎮行きのバスあり。片道約3時間 桂林総バスターミナルより毎日8時30分、13時30分に黄姚古鎮行きのバスあり。片道約3時間

黄姚古鎮が烏鎮や麗江に及ばない点とは?

烏鎮は、沿岸部の江蘇省にある水郷古鎮です。上海から連日、日帰りツアーが出ているので、烏鎮に行ったことがある日本人も多いのでは? 麗江は、雲南省北部の世界遺産麗江古城。烏鎮や麗江と並べると、黄姚古鎮は、観光客の数、古鎮の規模ともに完敗です。黄姚古鎮は、水辺の風景と清代の建築が美しいところですが、世界遺産にはなっていない内陸部の古鎮なので、観光客が少ないようです。ただ、私もこんなに美しい黄姚古鎮が全国区で有名でないのは、もったいない気がします。

黄姚古鎮内では、屋形船に乗って、観光するのが人気 黄姚古鎮内では、屋形船に乗って、観光するのが人気

黄姚古鎮の歴史と見どころ

黄姚古鎮は、姚江、小珠江、興寧河の3つの河が交わる場所にあります。中国語で「依山傍水」と呼ばれる山のふもとにあり、水がそばを流れる美しい土地です。宋代に建設が始まったと言われ、1000年近い歴史があると言われています。古鎮の中を3つの河が流れているので、美しいだけでなく、水上輸送も盛んです。そのため黄姚古鎮は、明清代には商業で大いに栄えました。古鎮内部には、今も古い商店街が残っており、特産品の豆鼓や漬物を売るお土産ストリートになっています。長い年月で丸みを帯びた石畳が敷かれた商店街からは古鎮の守り神のような山が見えます。

古鎮の商店街で売られている特産の豆鼓は、人気のお土産 古鎮の商店街で売られている特産の豆鼓は、人気のお土産

少しずつ人気が出てきた黄姚古鎮

黄姚古鎮は、少数民族のヤオ族と壮族が雑居している土地でした。黄と姚の二つの姓の人々しか住んでいなかったので黄姚と呼ばれるようになったそうです。いくつか説がありますが、黄と姚姓の人々が多かったのは確かのようです。明代になり、多くの漢族が移民としてやってきました。現存する黄姚古鎮の多くの祠堂は、明代以降に建設されたものです。これは多数の移民によって、古鎮の社会と経済が発展したことを意味しているそうです。古鎮の歴史はさておき、近年は商店街におしゃれなカフェや民宿ができてきました。これは、中国の若者の観光客が増えてきた証拠。黄姚古鎮は、烏鎮や麗江のように観光客でごった返すことも少ない、とっておきの場所。もっと良さを知ってもらいたい気持ちと穴場観光地であってほしい気持ちが混じり合っています。桂林に行ったら、1日は黄姚古鎮に行ってみませんか!

古鎮内は祖廟(祠堂)と門を中心に散策するのがおすすめ! 古鎮内は祖廟(祠堂)と門を中心に散策するのがおすすめ!