今までの広州から桂林への鉄道旅行

朝、目が覚めると大都会の広州から水墨画の世界が広がる桂林についている。本当は、こんな寝台列車の旅が好きでした。3段ベッドの「硬臥(インウオ)」と呼ばれる2等寝台は、お手頃な値段で快適そのもの。今までは、中国南部の大都市、広州から桂林に行く時は、硬臥の旅を選んできました。それが今は、高速鉄道で最短で約2時間30分で桂林の到着です。しかも1日44本も走っているんです。広州南駅を朝7時に出発するものから午後8時台まで、1時間に3本から4本あります。硬臥の旅ができるのは、午後6時48分発の快速列車1本だけになってしまいました。

広西壮族自治区の賀州付近から桂林へは、こんな風景の中を走って行きます 広西壮族自治区の賀州付近から桂林へは、こんな風景の中を走って行きます

「陽朔週末」と呼ばれるモデルプランとは?

広州から桂林までの高速鉄道が全面的に開通したのは、2014年12月です。今まで約12時間かかっていた桂林が、たった3時間になると、「陽朔週末」というモデルプランができました。陽朔は、桂林からバスで約2時間の場所にある小さな町です。桂林から陽朔さらに下流の町に流れる漓江沿いで、最も美しい景色が集まっていると言われているところが陽朔周辺です。そのため90年代から多くの外国人旅行者が訪れました。小さな町は、ゲストハウスとカフェでいっぱいです。こういうところは、中国人旅行者にもとっても人気があります。中国らしくない開放的な感じに魅かれる人が多く、週末を陽朔で過ごす旅行者が一気に増えたのです。

陽朔県興坪は、桂林発の漓江下りのクライマックス! 陽朔県興坪は、桂林発の漓江下りのクライマックス!

今や誰もがバスではなく、高速鉄道に乗る時代

2014年末の広州〜桂林間の高速鉄道開通以降、ここまで高速鉄道がメインになるとは思ってもみませんでした。出稼ぎの労働者たちもバスや「硬い座(インズオ)」と呼ばれる鉄道のハードシートではなく、高速鉄道に乗るようになりました。バスなら広州まで約10時間かかります。料金は、140元(約2380円)からです。高速鉄道は、2等席で137元(約2329円)で、所要時間は、約3時間。しかもバスと違い、到着時間が正確です。そりゃ、高速鉄道に乗りますよね。今や私もすっかり高速鉄道派です。宿代の節約にもなっていた硬臥の旅よりも高速鉄道のほうが時間もお金も節約できるようになりました。

中国では新幹線は、Gの番号から始まる列車をさします。写真はDの番号から始まる高速列車 中国では新幹線は、Gの番号から始まる列車をさします。写真はDの番号から始まる高速列車

高速鉄道が桂林にもたらしたものとは?

桂林滞在に時間をとれるようになったので、おすすめ観光の幅が広がりました。桂林から陽朔はもちろん、さらに小さな町の興坪や北部の「龍脊梯田(ロンジーティティエン)」を訪れる人も現れました。今回は、私も龍脊梯田や今まで知らなかった桂林周辺の古鎮に行く時間ができました。高速鉄道の開通により、桂林を訪れる人が一気に増えたのも納得です。そのかわり桂林では、ゴールデンウイークや国慶節の連休でもないのに、週末となると宿代が高くなるところが出てきました。それ以外は、旅行者にいいこと尽くしです。私たちも広州から桂林に行く時は、高速鉄道に乗って行きませんか!

桂林市内中心部から約5キロ離れたところにある高速鉄道専用の桂林北駅 桂林市内中心部から約5キロ離れたところにある高速鉄道専用の桂林北駅