中国で一番、ラー油が好きなところって?

日本でも一時期、ごはんにかけるラー油ブームがありました。品切れで手に入らない時期もあったほどです。ごはんにかけるラー油は一時的なブームで終わらず、すっかり定着しました。西北部の中国人はラー油好きですが、古都西安がある陝西省のラー油好きは半端じゃありません。「油溌辣子(ヨウポーラーズ)」と呼ばれる手作りラー油がどの家にもあります。粉ものが主食の陝西省では、麺や餃子には必ずこの手作りラー油をたっぷりかけて食べます。ラー油がない生活なんて考えられないほどです。このラー油を使った最強のおやつが陝西省東南部にある漢中市にあります。

南北の食文化の融合! とても美味しい漢中の最強おやつ「熱米皮」 南北の食文化の融合! とても美味しい漢中の最強おやつ「熱米皮」

知らなかった!中国の南北の境目はここ!

中国大陸の真ん中より東側にある陝西省は、南北に細長い省です。省都西安の南部を走る秦嶺山脈が中国の南北の分かれ目です。秦嶺山脈より北側は小麦粉を主食とし、南側はお米を主食とする地域です。西安から漢中に向かう高速バスに乗っていると、この変化がはっきりわかるんですよ。秦嶺山脈の北側は雨が少ない乾燥した地域です。秦嶺山脈を越えると、急に湿度が高くなり、山の緑が豊かになります。雨が多い地域に入ったのです。越える前にはなかった道路脇の苔も目に入るようになります。漢中市に入ると、陝西省なのに四川省が近いので町の人の言葉も四川方言に変わります。

三国志のふるさと漢中の名物おやつ

北部の陝西省と南部の四川省の食文化が混じり合った場所、それが漢中市です。漢中は三国志の諸葛孔明を祀った武候祠があり、劉備が漢中王になったところでもあるので、三国志のふるさととして知られています。漢中市の屋台街や路地裏の食堂街を歩くと、やたら「熱米皮(ルーミーピー)」の文字が目に入ります。あちこちにあるので、自然と熱米皮が漢中の名物だとわかるぐらいです。これが南北の食文化の美味しいところを組み合わせた最強のおやつです。

「熱米皮」のいったいどこが最強なの?

お米で作った幅広の生地は、もっちりコシがあります。これにラー油、ゴマペースト、にんにくの汁、酢で作ったタレをかけて食べると、本当においしい〜。熱米皮はゆでたての熱々生地なので、タレが一層美味しく感じられます。幅広生地の下に隠れている千切りのきゅうりとラー油入りゴマダレの相性もばっちりです。中国人、特に女性が大好きなもちもち生地と、西北部の中国人が大好きなラー油を組み合わせた熱米皮は、中国人の好物と言ってもいいぐらいです。うれしいことに漢中に行かなくても西安でも食べられます。熱米皮の文字を見かけたら、食べてみましょう! 熱米皮のもちもちとラー油の辛さにはまりますよ!