諸葛孔明を祀っている「武候祠」は中国に7か所もある!

中国の西南部、四川省成都にある「武候祠」は、三国志好きなら、死ぬまでに一度は行きたい聖地です。現在の四川省にあたる蜀の国を治めた劉備玄徳に仕えた諸葛孔明を祀っているのが「武候祠」です。ここが聖地って、本家の中国よりも濃いことで知られる日本人の三国志好きが勝手に決めた訳ではないんですよ。行ってみると、ちゃんと「三国聖地」の石碑があります。三国志好きなら、この石碑の前で写真を撮るのはお決まりです。それはさておき、武候祠と言えば、成都だけではなく、中国全土に7か所あります。交通の便が良い成都の次は、どこの武候祠に行きたいですか?

入場料は60元(約1200円)。孔明の死後29年たった263年に建立されました 入場料は60元(約1200円)。孔明の死後29年たった263年に建立されました

成都の武候祠の次は、どの武候祠に行きたい?

四川省との境に近い陝西省勉県の武候祠はどうですか? 四川省のイメージが強い三国志ですが、勉県は三国志中盤から後半の舞台となったところです。勉県の南側には、曹操と劉備の漢中争奪戦の山場となった定軍山があります。三国志好きにとっては、勉県は、さらっと流せるエピソードの地ではなく、重要な戦いの舞台です。そのため、多くの史跡が残っているので、かなりハードに動き回らないと、全てを見られません。

陝西省なのに、なんだか四川省のようなお天気の漢中市と勉県

勉県は、陝西省の省都、西安からバスで約3時間30分のところにある漢中市から、さらにバスで約30〜40分のところにあります。シルクロードの出発点の西安は、乾燥したところです。漢中市や勉県は、中国の南部と北部の境目と言われている秦嶺山脈の南側にあります。この付近は四川省と同じく、ねっとりどんよりした気候です。漢中市や勉県の気候は陝西省でありながら蜀の国と同じ四川省にそっくりです。食文化や方言も四川そのものです。高層ビルなど見当たらない勉県は、こじんまりした歴史の町です。まずは「武候祠」から行ってみましょう

勉県の「武候祠」に行ってみよう!

勉県は漢中における諸葛孔明の総司令部がおかれた場所です。その総司令部跡が「武候祠」になったと言われています。また、ここが全部で7か所ある武候祠の中で最も古いところです。諸葛孔明の死後、29年経った263年に建てられました。武候祠の赤い壁と瓦屋根の建物そのものは新しく、特に感慨はありません。三国志好きにとっては「7か所あるうちの最も古い武候祠を訪れた」という事実が重要です。中には三国志関連史跡では、おなじみの名場面を描いた絵が、貼られています。もちろん、劉備玄徳が亡くなる前、諸葛孔明に後事を託す場面もあります。名場面を思いだしながら、見学するのがぴったりです。