三国志の聖地、成都の武候祠に行った後は、どこに行きたい?

「三国志は、日本人のほうが中国人より詳しい」。三国志(演義)は、中国の歴史小説なのに、こんな事を言う中国人がいるぐらい日本人は、三国志好きです。私もその一人なんですが、陝西省の漢中でバイクタクシーに乗った時、運転手さんに全く同じことを言われました。三国志の聖地と言えば、西南部の四川省成都にある武候祠です。蜀の初代皇帝である劉備に仕えた諸葛孔明を祀っています。成都を訪れたら、今度は、劉備終焉の地である白帝城にも行ってみたいし、魏の曹操の本拠地であった許昌にも興味が沸いてきます。でも、行ってみたいところは成都ほど日本から行きやすくないので、なかなか行けません。まとまった休みがとりやすい夏休みは、三国志の史跡巡りをするチャンス!

三国志の蜀関連史跡には、お決まりの名場面の絵。勉県の武候祠にある劉備が死ぬ前に後を孔明に託すシーン 三国志の蜀関連史跡には、お決まりの名場面の絵。勉県の武候祠にある劉備が死ぬ前に後を孔明に託すシーン

陝西省の漢中をおすすめする理由

5日ほどの夏休みがとれるなら、陝西省の漢中はどうですか? 中国の真ん中よりやや東にある陝西省の西安は、中国の古都です。漢中は、西安から高速バスで約3時間30分ほど南にある地方都市です。四川省との境界に近く、雨の多いねっとりした気候の町です。乾燥した陝西省にあるのに、気候をはじめ、食文化、方言は四川省そのもの。その漢中からバスで約1時間の勉県は、蜀関連の史跡が集まっています。西安から漢中への移動は面倒ですが、漢中についてしまえば、あとは楽勝! 漢中から勉県へのバスは、10分に1本あります。勉県には、勉県武候祠、武候墓、馬超墓などの三国志関連の史跡が集中しています。タクシーやバスを使って、1泊2日で思いっきり三国志の史跡巡りをしてみるのはどうですか?

勉県の武候墓。孔明らしい周囲60メートルの小さなお墓があります 勉県の武候墓。孔明らしい周囲60メートルの小さなお墓があります

勉県についたら、まずは武候祠に行こう!

勉県で外せないのは、四大武候祠の一つ、勉強武候祠です。ちなみに残る三つは、四川省成都、河南省南陽、湖北省襄陽のものです。勉県の武候祠は、諸葛孔明が置いた漢中における総司令部だった場所だと言われています。蜀の五人の将軍の一人である馬超のお墓「馬超墓」は、武候祠から徒歩5分ほどです。馬超のファンでなくても近いので、ついでに見ていきましょう。三国志関連史跡の中でも、特に蜀の関連史跡には、三国志の名場面の絵が必ずあります。もちろん、武候祠でも劉備が死を目前にして、孔明にあとを託すシーンなどが飾られており、武候祠も馬超墓も中は三国志ワールドが炸裂です。

中国に7か所ある武候祠の中でも最も古い勉県の武候祠。304〜306年にかけて建設されました 中国に7か所ある武候祠の中でも最も古い勉県の武候祠。304〜306年にかけて建設されました

三国志関連史跡がつまっているからお得感がある勉県

お次は、タクシーかバイクタクシーで定軍山に移動です。ここは、魏の曹操と蜀の劉備の漢中争奪戦の主戦場です。定軍山のふもとにあるのが、孔明のお墓である武候墓です。死んでもなお、蜀の戦略的要地にとどまり、蜀を守りたいと願った孔明の希望通り、陣没した時に衣服のままで葬られたと言われています。孔明の墳墓以外は、やはり三国志の名場面を描いた絵が飾られています。また、漢中に戻るバスに乗り、旧州鎮で下車し、小さな村の中を進めば、漢中王設壇処です。ここは定軍山の戦いに勝利した劉備が、蜀の皇帝になる前に漢中王に即位した場所です。勉県には、他にも孔明が発明した木牛流馬製造跡も残っています。勉県は、蜀関連史跡が集まっています。そのためお得感があるのが魅力です。2017年の夏は、勉県で三国志の旅をしてみませんか!

漢中王設壇処跡。村人に扉をあけてもらわないと中を見られないのが難点 漢中王設壇処跡。村人に扉をあけてもらわないと中を見られないのが難点