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海外現地発ガイド通信

羽田発着深夜便利用の中国旅行


深夜には新興航空会社が多く発着している

深夜便のなかでも羽田〜北京間の海南航空は需要が高い 深夜便のなかでも羽田〜北京間の海南航空は需要が高い

羽田発着の国際線が増加しているが、深夜に発着している航空会社にも注目したい。昼便に関しては、成田便を運航していて、なおかつ増便したい場合に限られている。つまり成田に乗り入れていない航空会社が羽田にだけ乗り入れることはできない。ところが深夜時間帯に関してはこの制限はなくなる。つまり成田便を運航していない新興の航空会社でも、深夜なら羽田に乗り入れできるのである。
 この制度を利用しているのは中国の新興航空会社に多く、海南航空、上海航空、吉祥航空、LCCでは春秋航空、天津航空、奥凱航空が深夜の羽田空港に発着している。多くが中国からの訪日需要によるものであったが、利用してみると、確かにお土産を持った中国からの旅行客が目立つが、日本人がまったくいないわけではなく、意外にまとまった数の日本人渡航客を目にするのである。

深夜便利用で中国各地に朝のうちに到着

海南航空はLCCではないので、深夜便だがホットミールが配られた 海南航空はLCCではないので、深夜便だがホットミールが配られた

羽田発深夜の中国行きを選んだ理由はスケジュールの良さである。海南航空の北京乗り継ぎハルビン行きでいえば、羽田発2時40分、北京着5時30分、入国審査後に国内線に乗り換え、北京発7時30分、ハルビン着9時25分なので、1日目が有効に使える(2019年8月時点)。ハルビン行きなら成田からLCCの春秋航空日本で直行でき、所要時間はもっとも短い。しかし、羽田発深夜便を利用すると、北京に到着するのが早朝で、朝いちばんの国内線すべてに間に合うので、海南航空の中国国内就航地どこにでも早い時間に到着できるという利点がある。これは海南航空だけでなく、深夜便を運航する吉祥航空や春秋航空など他社でも同じことがいえる。
 一般に深夜発着便は東京側の空港アクセスに難があるが、そこも上手に克服したい。まず往路はほとんど問題ないだろう。2時40分発ということは、2時間前の0時40分には空港に到着したいため、京浜急行電鉄、東京モノレールなどの終電近い便に乗ればいい。そして、復路の羽田着は0時40分で、すでに鉄道は終電が終わっている。しかし、空港バスが、たとえば新宿、池袋行きなら1時、2時台でも運行しているので、それらをうまく利用するといいだろう。

海南航空についても知っておこう

北京首都空港ターミナル1に海南航空国内線が集まる 北京首都空港ターミナル1に海南航空国内線が集まる

今回利用した海南航空のポジションも紹介しておきたい。海南航空は日本での知名度は低いが、欧米やオセアニアにも運航する中国有数の航空会社である。イギリスで航空会社の格付けを行い、世界的に航空会社サービスの指標となっているスカイトラックスでは、5つ星の評価を得ており、世界でも有数の優良航空会社である。社名からすると、海南島へ行くための航空会社と感じ、確かに発足時は海南島を拠点にしていたが、ネットワークを世界に広めた現在は北京などを拠点にしている。
 中国では古くから中国民航という国営航空会社があり、それを分割したのが中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空の3社であるが、それ以降は中国にも多くの民間航空会社が発足する。そして、国営航空の血筋を引く以外の民間航空会社では、海南航空がもっとも規模が大きくなった。現在は海南グループとして中国と香港で大きな勢力となっている。日本にも発着する天津航空、首都航空、また、香港の香港航空は同グループの航空会社である。

ハルビンは中国最北の大都市

ヨーロッパにいるような錯覚を覚えるハルビン中心街 ヨーロッパにいるような錯覚を覚えるハルビン中心街

それでは、今回海南航空に乗ってやってきたハルビンはどんなところだろうか。まずは位置を確認しよう。ハルビンは黒竜江省の省都で、黒竜江省は中国最北の省になる。中国最北の地にはならないが、黒竜江省より北にあるのは自治区で、自治区には国際線が発着するようなメジャーな都市はなく、実質的にはハルビンが中国最北の大都市となる。日本の稚内と同程度の北に位置しているので、冬季以外は陽が長くなるのも特徴である。海には面していないので大陸的な気候で、冬季は酷寒の地となり、平均気温ですらマイナス20℃以下となる。しかし、冬季でも観光需要があり、ハルビン氷祭りは外国人にも人気の冬のイベントとなっている。酷寒の地ゆえに市内は地下街が発達していた。日本が中国に侵攻した際は満州国となった歴史も持っている。
 全体的には中国のなかでは観光都市に数えられる。しかし、国際線は日本をはじめ、ロシア、韓国、台湾、シンガポールしかなく、観光客に占める外国人は少なく、ほとんどが中国国内からの観光需要である。

市内を流れる松花江という大河と思いを馳せる

松花江から眺める夕陽が美しかった 松花江から眺める夕陽が美しかった

ハルビンは日本統治の時代を経ているものの、日本の面影はなく、街づくりを行ったロシアの影響が色濃い。つまり、街並みはアジアというよりヨーロッパに近く、その街並みに漢字の看板が氾濫するという、いわば国際的な香りに満ちていた。観光の中心になり、ロシア風の建築が連なる中央大街はモール化され、終日観光客で賑わう。中央大街の先にあるのがハルビンを流れる松花江という大河である。観光の中心になるエリアで、遊覧船が行きかい、中洲にあたる太陽島へはロープウェイがあり、旧鉄道橋が観光用の橋に生まれ変わっている。松花江沿いから眺める夕陽も一見の価値がある。
 松花江は北朝鮮に源流があり、中国東北部を縦断し、ロシアに入るとアムール川に合流して最終的にはオホーツク海に注がれる。ロシアの文化を感じ、さらに朝鮮族が多く住むことから、ハルビンの街は中国でありながらも、異文化が混ざり合った国際都市を感じた。
 日本から短期間で訪問でき、異文化体験ができるロシアのウラジオストクが人気であるが、ハルビンでは、それと似たような感覚を感じたのである。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2019/09/05)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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