中国の内陸部で、行きはよいよい、帰りは怖い

幹線道路沿いで、町の中心部に戻る路線バスが通るのをずっと待っているのですが、1台も来ません。こっちにやってくる路線バスも皆無です。さらにタクシーも全く走っていません。どう考えてもおかしい。私は、今、広西壮族自治区の東部に位置する賀州にいます。正確に言うと、賀州の中心部からバスで10キロほど離れた小さな村にいます。賀州の繁華街から村にやって来る時は、沙田行きの路線バスが普通に走っていました。1台逃しても、10分後には、また来るので問題なしといった感じでした。それなのに、どうして賀州に帰るバスが、30分近く待っても1台もやって来ないの?

全く歩く人の姿が見えない、大晦日の午後の賀州中心部。人がいない中国なんて、はじめて 全く歩く人の姿が見えない、大晦日の午後の賀州中心部。人がいない中国なんて、はじめて

路線バスが、来なかった理由とは?

待ちくたびれたバスが、やっと1台やって来ました。もう、これに乗るしかない! 思わず、手をあげ、バスを停めましたが、やって来たのは、路線バスではなく、賀州行きの長距離バスでした。料金は、路線バスの3倍以上で賀州まで10元(約180円)でした。これでも帰れないよりマシというもの。バスの運転手に、どうして路線バスが、全く動いていないのか尋ねてみました。「今日は除夕だから、午後2時半からバスは動いてないよ」。除夕は、旧正月の大晦日のことです。私は、終バスに近い時間のバスでやってきていました。村をぶらぶら見学しているうちに、とっくに最後のバスが行ってしまっていたのです。

中国の都市部で感じた旧正月の交通事情

中国で旧正月を迎えるのは、これがはじめてではありません。北京でも、成都でも昆明でもあります。成都は、中国西南部の四川省の省都、昆明は、四川省のお隣の雲南省の省都です。旧正月で食堂やレストランが休みになるのが怖くて、今までは大都市で過ごすようにしてきました。大都市なので、大晦日に市内の路線バスがストップするなんてことに遭遇したことは、一度もありません。本数が少なかった可能性はありますが、問題なく、利用できていました。今いる賀州は、日本ではあまり紹介されていませんが、人口233万人の市です。そこで昼間からバスが停まるなんて!

旧正月で重要なのは、大晦日それとも1日?

長距離バスで賀州市の中心部に戻ると、人もバスも見えず、ガランとしていました。どこに行っても、人口の多さが感じられる中国で、こんなことがあるんですね。翌日の初一は旧正月の1日です。観光に行く前に、路線バスの運転手さんに、終バスの時間の確認をしました。「今日は、午後5時は確実にあるけれど、5時半はわからない」。中国の聞きなれない名前の都市で、旧正月を迎える旅行者は、路線バスの終バスの時間には、くれぐれも気をつけてくださいね!