広西壮族自治区にある桃源郷の村

「もし、この世の桃源郷が本当にあるのなら、こんな風景のところじゃない?」。思わず、桃源郷なんて言葉を口にしてしまいます。この村は、広西壮族自治区の東南部にある黄姚古鎮です。賀州市昭平県に位置する「黄姚古鎮(ホワンヤオグーチェン))は、1000年以上の歴史を持つと言われる古い村です。広西壮族自治区で、日本人にも知られた町と言えば、桂林と陽朔です。黄姚古鎮も桂林や陽朔の風景に似ています。カルスト地形の土地特有の低い小さな山がいくつも見られます。その山の間を川が流れ、そこに村ができたところが黄姚古鎮です。

こんな石畳みの商店街がいくつかあり、道に迷ってしまいそう。山が道しるべ! こんな石畳みの商店街がいくつかあり、道に迷ってしまいそう。山が道しるべ!

思わず癒される、その村の風景とは?

明代に建てられた「古戯台」と呼ばれる村の舞台の側にある門から中に入って行きましょう。黄姚古鎮の門はいくつかありますが、この古戯台のそばが正門です。入るやいなや、大きなガジュマルの木が目に飛び込んできます。その横には、鮮やかな緑色をした川が流れています。大木がある村って、大木が村の守り神のようになっており、見る人の気持ちを穏やかにすると思いませんか。村の特長と言われる石畳の通りを歩いて行くと、古い商店街になっています。煉瓦を積み上げた壁と瓦屋根の古民家が並び、名物の豆鼓を始め、ドライフルーツなどが売られています。

黄姚古鎮の主な見どころとは?

黄姚古鎮の見どころの半分は、この石畳の商店街と宗廟です。宗廟とは、同じ姓を持つ一族の祖先を祀っているところです。郭氏、黄氏、莫氏、林氏など、数多くの廟が村にあります。どの廟も、側壁の上部に大きな耳のように見える防火壁が飛び出ています。これは、広東省や広西壮族自治区の廟の特長のひとつです。この防火壁を見てまわるだけでも、かなり楽しめます。残り半分の見どころは、村を流れる川や石橋、小さな山と一体になった村の風景そのものです。この風景がまさに、桃源郷の世界です。

「仙人古井」に行ってみよう!

石畳の道から川に向かう路地に入ると「仙人古井」です。5つの口がある、深さ1メートルの井戸は、使い方が決まっています。一番目は村人の飲用、二番目は野菜を洗うところ、三番から五番は服や農具を洗うところだそうです。ただ、黄姚古鎮は、広西壮族自治区では、有名な観光地です。そのため、井戸もやや整備されすぎ、綺麗になりすぎたような感じはします。ただ、今も村人が、日常的に使っている井戸なので、野菜や服を洗っている村人の生活が、まじかで見られるおすすめスポットです。(後編につづく)