中国では焼き芋とは、ベチャベチャしたもの

水分たっぷりでベチャベチャの焼き芋って、イメージできます? 日本人にとって焼き芋って水分は少なくてホクホクしたものじゃないですか? 中国の西北部で焼き芋を食べると、ほとんど毎回「焼き芋は絶対、日本のほうがおいしい」と思います。水分が多くて、ベチャベチャした食感が苦手。でも、中国ではホクホクした焼き芋なんて見つけられません。と、言うことを日本に住んでいる中国人留学生に言うと、「日本の焼き芋は水分が少なくてびっくりしました。焼き芋って、水分たっぷりで甘いのがおいしいんですよ」と言います。互いに全く意見があわず衝撃でした。

シルクロードのゆでかぼちゃは、ベチャベチャが美味しい! シルクロードのゆでかぼちゃは、ベチャベチャが美味しい!

秋から冬の和田で人気のおやつ

中国の一番西の新疆ウイグル自治区の和田の名物はゆでかぼちゃです。和田はシルクロードの一部分、天山南路にあるオアシスの町です。かぼちゃの産地という訳ではないのですが、秋になると、ゆでかぼちゃの屋台が出てきます。砂糖と一緒に煮たかぼちゃは和田では人気のおやつです。レーズンとナッツで固めた飴、ジャムをかけたヨーグルトなど、和田のおやつの種類は少なめです。肌寒い季節になり、ゆでかぼちゃの屋台が出てくると、待ちかねたかのように人が群がっていきます。砂糖と一緒に煮たかぼちゃは甘くて素朴なおいしさ。でも、かぼちゃはホクホクしてません。焼き芋と同じで水分が多いタイプです。

ゆでかぼちゃはバザールで人気のおやつ

和田は新疆ウイグル自治区の中でも、あまり豊かではない農村が多い地区です。貧しい人の月収は300元(約6000円)ぐらいです。和田のバザールのゆでかぼちゃ屋さんは、1日の売り上げだけで300元以上あります。ゆでかぼちゃは1切れ2元(約40円)ぐらいから。大きさ、かぼちゃの種類によっても値段がかわります。甘いかぼちゃほど値段が高くなります。甘さは変わっても、どのかぼちゃも水分たっぷりです。和田のかぼちゃは赤いひょうたん型をしたものです。この品種にはホクホクした食感のものはないのかもしれません。

日本と中国のサツマイモとかぼちゃは全然、味が違う!

和田や新疆ウイグル自治区に住む少数民族のウイグル族は「かぼちゃは甘くて水分が多いから、おいしいんですよ」と言います。焼き芋も同じ。ホクホクした栗のような食感のかぼちゃや焼き芋はイメージできないようです。和田のゆでかぼちゃはアルミの小さな板を軽くまげただけのヘラのようなもので食べます。べチャッとした食感のかぼちゃの実をすくいながら、日中の美味しいサツマイモとかぼちゃ感の違いを感じました。国が変わると、同じ食べ物でも、こんなにも美味しい基準が違うんですね。