現在、ギネスに申請中の中国一長寿の女性

2017年12月13日の中国のニュースサイト「今日頭条(今日のトップニュース)」を読んでいると、「世界一の長寿は中国に! 三時代を生き、今も健在!」と言う記事を発見! 現在131歳という世界最高齢の女性が紹介されていました。その女性は、中国の中でも一番西にある新疆ウイグル自治区カシュガル市疏勒県に住む阿麗米罕・色依提(アリーミハン・セイティ)さんです。清朝末期の光緒12(1886年)に生まれたウイグル族です。記事にお元気とあるだけに、写真もお若い。肌にもハリがあり、131歳には、とうてい見えません。現在、セイティさんは、ギネスに申請中らしいですが、ギネスに認定されていない長寿の人は、中国各地にいます。長寿の人は、どういわけかカシュガルや和田に集まっています。教えて! どうして新疆のカシュガルや和田に多いの?

和田市ライカ村に住む、127歳のトソントハティさん 和田市ライカ村に住む、127歳のトソントハティさん

和田で出会った127歳のトソントハティさん

私は、実際に和田で127歳のトソントハティさんに会ったことがあります。和田は、新ウイグル自治区の中央を占めるタクラマカン砂漠の南に位置しており、新疆でも長寿で知られる村が二つあります。和田市干田(ケリヤ)県のライス村と和田市のライカ郷です。トソントハティさんが住むライカ郷は、南新疆にしては、水に恵まれた緑豊かな村です。お会いした時のトソントハティさんの印象は、細くて小さいでした。私が100歳を越える老人に会ったのは、この時が初めてでした。だから伝統家屋の中庭に座っていたトソントハティさんを見ても、100歳をどれぐらい越えているかなんて全くわかりません。ただ、高齢すぎて息をするのも辛そうに見えました。

トソントハティさんは、耳は全くと言っていいほど遠かったが、足腰は丈夫! トソントハティさんは、耳は全くと言っていいほど遠かったが、足腰は丈夫!

120歳を越えた長寿の人たちの共通点

トソントハティさんや同時期に和田で取材した90歳を越える老人と記事に出ていたアリーミハン・セイティさんの話には、びっくりするぐらい共通点がありました。麺類と果物をよく食べ、好き嫌いはなし。若い頃からずっと体を動かす生活を送って来たことです。誰もが新疆ウイグル自治区の農村に住む農民なので、ずっと畑仕事をしてきた人たちです。トソントハティさんなんて、117歳まで元気に畑仕事をしていたそうです。「食べられるものは何でも食べ、好き嫌いができる時代ではなかった」と言いますが、何でもよく食べ、日々体を動かす生活って、長寿には理想的な生活なんですね。

トソントハティさんが好んで食べるザッグラーは、とうもろこしの粉で作ったナン。高血圧を防ぐ効果がある トソントハティさんが好んで食べるザッグラーは、とうもろこしの粉で作ったナン。高血圧を防ぐ効果がある

健康な体に加えて、もう一つ重要な長寿の条件とは?

また、ウイグル族は、音楽好きの陽気な民族です。農村部でもお客が来たり、友人が集まると、誰かが楽器を演奏し、ダンスが始まります。トソントハティさんは、数年前に100年近く、ともに生きてきた奥さんを失くしたせいか元気がありませんでしたが、記事に出ていたアリーミハン・セイティさんは、元気いっぱいに見えました。131歳だと言うのに、近所歩きとおしゃべり好きと言うだけあって、表情も明るい。新疆ウイグル自治区の極端に乾燥した気候のもとで、体を動かしてきた人の免疫力って、強烈です。若い頃は、農薬などなく、無農薬の野菜を食べてきました。加えて陽気な民族性。新疆ウイグル自治区でも、気候が厳しすぎないカシュガルや和田に長寿な人が多いのは、当然のような気がしませんか?