中国なのに中国じゃない新疆ウイグル自治区

どこの国に行っても、かっこよく年をとったおじいさんって絵になります。「いい味だしているなあ」と思わず、パシャッとシャッターを押してしまいます。中国の一番西にある新疆ウイグル自治区には、思わず写真を撮りたくなるおじいさんに出会えるところです。新疆ウイグル自治区に住んでいるウイグル族は、トルコ系の民族です。ほりの深い顔立ち、濃いひげ、茶色の髪、どこをとっても中国人とは違う顔立ちをしています。イスラム教を信仰するウイグル族が住む町にはモスクがあり、街並みも中国とは全然、違っています。新疆ウイグル自治区は中国であって、中国ではないところです。

シルクロードでおじいさんの仕事と言えばこれ! 素敵なおじいさんに会える職業とは? シルクロードでおじいさんの仕事と言えばこれ! 素敵なおじいさんに会える職業とは?

絵になるおじいさんのお仕事とは?

正直言って、ウイグル族の町は、絵になるおじいさんだらけで、被写体を探す必要なんてないぐらいです。日焼けした肌に刻み込まれたしわ、素朴な毛皮の帽子をかぶった素敵なおじいさんが集まっているところがあります。シルクロードの市場であるバザールです。バザールの中を歩きまわると、木陰があって目立つところに散髪屋さんが並んでいます。ここが絵になるおじいさんのたまり場になっています。ただ、だべっているんじゃありません。絵になるおじいさんの職業は路上散髪屋です。

ウイグル族にとって、誰が一番ハンサム?

椅子をひとつおいただけの路上散髪屋は、新疆ウイグル自治区ではおじいさんの仕事です。お客もおじいさんです。味のあるおじいさんの散髪屋さんが、これまた素敵なおじいさんの顔や頭を剃っている姿って、額に納めたくなるぐらい決まってます。思わずパシャッと1枚、撮ってしまいます。若い男の子は路上散髪屋ではなく、店舗の散髪屋に行きます。こういう散髪屋では、若い男性美容師さんが髪を切ってくれます。余談ですが散髪屋に必ず貼られているのはシャー・ルク・カーンのポスターです。インド映画の大スター、シャー・ルク・カーンは高い鼻と濃くて太い眉毛が特徴のワイルドな顔です。ウイグル族が考えるハンサムって、いかにも強い男風なんですね。

かなりお得な路上散髪屋の料金

さて、路上散髪屋の代金はひげそり、頭そりともに約3元(約60円)です。物価の上昇が日本の何倍も早い中国なので、今はもう少し値上がりしているかもしれません。路上散髪屋は10元(約200円)以上かかる店舗の散髪屋さんよりだいぶ安いので、おじいさんのお客に人気があります。ウイグル族は1週間に1回、ひげや頭を剃ります。1週間たつと、またお客がやってきます。これだけ安くても毎週、お客がやって来るので、生活が成り立つのです。そのせいか路上散髪屋の中には営業は日曜だけという人もいます。新疆ウイグル自治区のバザールに行ったら、とにかく路上散髪屋を探しましょう。素敵なおじいさんの写真がいっぱい撮れますよ!