世界遺産「開平楼閣と村落」に行くたびに感じること

「今、ここでバスを降りて、あの楼閣を近くで見たい! ここから写真を撮りたい!」って、広東省の開平に行くたびに思います。開平は、2007年に「開平楼閣と村落」として世界遺産に認定された楼閣と古い村があるところです。その楼閣は、アジアと欧風の雰囲気が混じり合ったもので、開平でしか見られない様式です。「ディヤオロウ(ディアオロウ)」と呼ばれる楼閣は、19世紀半ば、アメリカやカナダに移民として渡った開平人が、後に帰郷した時に建てたものです。世界遺産に登録されたのは、自力村、立園、馬降龍、錦江里のディヤオロウと赤坎古鎮です。

7路バスの南楼バス停近くにあったディヤオロウ。立派なディヤオロウほど、無人なので内部の見学は不可 7路バスの南楼バス停近くにあったディヤオロウ。立派なディヤオロウほど、無人なので内部の見学は不可

開平のディヤオロウ巡りで感じる不完全燃焼とは?

ディヤオロウ巡りをする時、自力村や錦江里なら、周辺に高い建物がないので、ディヤオロウの写真を撮りやすいです。それ以外のところは、近寄りすぎるとディヤオロウの顔とも言うべき、上層階の部分まで、うまく写真に収められません。時には、建物が密集しているので、全景写真が全く撮れないこともしばしば。池の前や畑の真ん中にディヤオロウが建っていてくれたら、いい写真が撮れるのに。そんな気持ちでバスに乗っていると、ぱ〜っと開けたところに建っている無名のディヤオロウを発見してしまうのです。開平のディヤオロウは、現存しているものが1833棟もあります。世界遺産として認定を受けたのは、ほんの一部。ほとんどが無名のディヤオロウです。

開平のディヤオロウ巡りに便利な路線バス

バスの窓から、気になるディヤオロウを見つけたら、思いきってバスを降りてみませんか? ディヤオロウ巡りは、開平総合バスターミナルから出ている7路や13路バスを使います。どちらも15分に1本程度はあります。馬降龍や錦江里に行くなら13路、赤坎古鎮なら7路に乗るのが便利です。このバスの路線沿いに次々とディヤオロウが現れます。私はバス停で降りましたが、地元の人は、好きな場所で乗り降りしています。おもしろそうなディヤオロウが見えてきたら、マネをして、バスを降りてみるのもいいかもしれません。

当たりハズレはあっても楽しい無名のディヤオロウ巡り

多くのディヤオロウは、1900〜1931年に建設されたものです。所有者が現在、海外にいることが多く、無人で誰も住んでいないところがほとんどです。無名のディヤオロウは、管理人がいないので中は見られませんが、凝った外観に驚くものもありますよ。バスの中から見たディヤオロウの上層部の細工が良くても、近づいてみると、家が密集していて、例の如くうまく写真を撮れないケースもあります。当たりハズレはありますが、世界遺産のディヤオロウ巡りをしながら、無名のディヤオロウを見るのも混ぜてみるのはどうですか? お宝探しのような感覚も生まれ、かなり楽しいですよ!