乗客が少ないバスに乗ると、不安になる理由

「このバス、本当に時間通りに出発してくれるかな?」と、いまだに不安でいっぱいになります。海外旅行で中国に行き、長距離バスに乗る時、乗客が私を入れても10人以下、時にはたった一人なんてことがあります。そんな時、どうしても90年代や2000年代前半頃までの長距離バス事情を思いだしてしまいます。当時は、日本のガイドブックに出ているような大都市や観光地でも長距離バスの発車する時間が予測不可能でした。お客がいっぱいなのに、なぜか運転手の姿が見えない。お客が少ないので、発車予定時間が過ぎても出発しない。こんなことは当たり前でした。

かつての長距離バスは、故障が頻発。故障すると修理に約2時間が吹き飛ぶ! かつての長距離バスは、故障が頻発。故障すると修理に約2時間が吹き飛ぶ!

かつての中国の困ったバス事情とは?

90年代や2000年代前半、中国の西北部の新疆ウイグル自治区では、出発予定時刻から2時間以内にバスが出発できれば、良しとしよう。こんなあきらめ(?)が外国人旅行者の間にはありました。また、西南部の貴州省や雲南省は、美しい民族衣装を着た少数民族に魅せられた旅行者が多かった地方です。1日1本や2本しかないようなバスでもお客が少ないと、運転手は元が取れないので出発してくれません。お客が集まるまで数時間待って、やっと出発です。当時、一番恐ろしかったのは、バスの中で何時間も待たされたのに「今日はお客が少ないから行かない」って言われることでした。

それから約20年、どんな風に変わったか?

かつての中国の長距離バスは、出発時刻が読めないので到着時刻も予測不可能でした。でも、今は全然、違います。先日、広東省の広州から世界遺産の楼閣がある開平に行ったとき、乗客は私ひとりでした。それでもちゃんと予定時刻通りに出発しました。時々、数分遅れることもありますが、何時間も他のお客が来るのを待つなんてことは皆無! 現在は、乗客の数にかかわらず、予定時刻に出発します。ただ、出発すると、しばらくしてガソリンスタンドに寄って、給油します。「そんなもん、出発前に準備オッケー状態にしているもんでしょ!」と思いますが、これは今も昔も変わっていません。

それでもたまに出くわす困ったバス

また、時間通りに出発しても、そこからが遅いバスもたま〜にあります。高速道路に入る前に市内中心部を、歩くほうが早いノロノロ運転でまわり、お客をひらうのです。これがけっこう時間を食います。30分ぐらいは当たり前です。こんなバスにうっかり乗ってしまうと、なんだか何十年も昔のバス事情に戻ったかのような気分です。とにかく今は、中国のバスは、ほぼスケジュール通りに出発するようになり、ますます便利な交通手段になっています。時間が読めるようになるって、本当にすばらしい!