バザールで見かけるド派手な料理

真っ赤なトマトやピーマン、緑色の唐辛子を使ったディスプレイに目がくぎづけ! 中国の新疆ウイグル自治区のバザールで一番目立っているのは、この派手なディスプレイです。人目をひいて、かわいいディスプレイなので、外国人も中国人旅行者もみんなバシバシと写真を撮ります。これは中国では、“超ひがつくほどおなじみの軽食の屋台です。ディスプレイは珍しくても、中国人はみんな何を売っているかわかっています。欧米人や日本人旅行者には珍しい食べ物なので、写真を撮った後、「はてな? これは何?」といった表情で、じ〜っとその食べ物を見ます。

はてな? シルクロードのバザールで見かけるド派手なディスプレイの料理は? はてな? シルクロードのバザールで見かけるド派手なディスプレイの料理は?

「はてな?」の料理は中国の国民食

この「はてな?」の食べ物は「涼粉(リャンフェン)」です。緑豆のでんぷんなどで作ったつるん、ぐにゃっとした食感のところてんです。酢、唐辛子、ニンニクの汁などを混ぜ合わせたタレで食べる、辛くて酸っぱいおやつです。どういうわけか中国人、特に女性はこの涼粉が異常に好きです。東の沿岸部の上海から一番西の新疆ウイグル自治区まで、中国に涼粉がない町はないぐらい、どこにでもあります。特に夏場に人気のおやつですが、西北部では気温がマイナスになっても食べる人がいるほどです。涼粉は既に中国の国民食と言ってもいいぐらいです。

地方ごとにトッピングが変わる食べ物

涼粉は、トッピングにネギを使うことだけは共通していますが、中国各地にあるだけに、地方色がくっきり! 味も見た目も全く異なります。大根の千切り、たくあんのような漬物、小麦粉のグルテンを固めたものなど、トッピングはいろいろ。だからどの町で食べても、同じものがまったくなく、飽きません。シルクロードの一部、新疆ウイグル自治区の涼粉は、ディスプレイがとびきり綺麗というだけでなく、その味付けも漢民族の涼粉とは違っています。

ウイグル族のおいしいは、日本人とかなり違う?

新疆ウイグル自治区の省都ウルムチでも古都カシュガルでも、涼粉にはゆでた大豆や大根の千切りが入ります。このトッピングもウイグル風ですが、一番ウイグル風なのはそのお味。一口食べると酸っぱい! ウイグル族の涼粉は「黒酢を入れすぎだよ!」と思ってしまうほど、酸っぱい味付なのです。日本人にはかなり酸っぱいですが、バザールでかわいい涼粉のディスプレイをカメラに収めたら、次はぜひ、お味見を!