中国ではひとり旅派は変わった人!

「臥舗」と呼ばれる寝台車にひとりで乗っていると、まわりの中国人乗客に興味津々でいろいろ話しかけられます。日本人がひとりで旅をしているということがよほど珍しいのか、変わり者に見えるのか、「どうしてひとりなの?寂しくない?」、「トイレに行くとき、荷物はどうしているの?危ない目にあったことない?」と質問攻めにあいます。そして最後に必ず「今度は友達と来なさいね」と言われます。中国人にとって旅行とは友達数人と一緒に有名な観光地に行き、名物料理を食べ、特産をお土産に買うものなのです。だからひとり旅の中国人に出会うことは本当に少ないのです。ちなみに韓国やタイなどでもひとり旅をする人はほとんどいません。

アジアでは人気がないひとり旅、ただいま中国でひとり旅派急増中! アジアでは人気がないひとり旅、ただいま中国でひとり旅派急増中!

中国の元祖バックパッカーってどんな人?

10年ほど前から「背包族」というバックパッカーが中国にも出てきました。中国と日本のバックパッカーの違いは、中国のバックパッカーの多くは正社員で働いていることでしょう。彼らは国慶節や旧正月などの長い休みにバックパックを背負い、雲南やチベットなどの風光明媚なところに行きます。しかしやはり「ひとり旅派」は少なく、趣味があう友達数人と一緒に行くのが中国のバックパッカーたちでした。それが最近、変ってきたのです。

今どきの中国人はヒッチハイクで旅行!

2012年の秋、カシュガルの老城ユースホステルには成都や長沙など中国の南方から来た若者が何人も泊まっていました。彼らはみんなひとり旅で、しかもヒッチハイクで新疆ウイグル自治区まで何週間もかけてきた人たちでした。中には若い女の子もいます。「女の子がヒッチハイクなんて、怖くないの?車はすぐ停まってくれる?」と今度は私が質問してみました。チベットや新疆ウイグル自治区では長い距離を走るドライバーが多く、退屈しているので車はすぐ停まって乗せてくれるようです。ただ女の子ひとりでのヒッチハイクは危険なので、泊まっているユースホステルで事前に一緒にヒッチハイクをしてくれる男の子を見つけて、ペアでヒッチハイクをするそうです。

中国人も一人旅派が増えてきました!

しかもカシュガルのユースホステルで出会ったひとり旅派の中国人は、みんな会社を辞めてきていました。「北新疆を1ヶ月かけて旅行したから、次は南新疆を1ヶ月かけてまわる予定。実家に帰るのはお正月」という人までいました。20年前の日本のバックパッカー全盛期のようです。こんなひとり旅派の中国人は四川、新疆、雲南、チベットなど、内陸部の大自然を楽しめるところでしか出会えませんが、ただいま中国では、ひとり旅派が確実に増殖中です。