誰もがびっくり!カシュガルで見かけるリアルな看板

「牙科」と書かれた手描きの看板を初めて見た旅行者はみんなギョッとします。そして必ず、この看板の写真を撮ります。看板に描かれた横顔の男性や女性のほおは解剖図のようになっていて、歯茎や歯の絵がとってもリアル! どうして、こんなホラー映画みたいな看板がたくさんあるんだろう? パキスタンやカザフスタンと国境を接する新疆ウイグル自治区は中国の一番西です。ここまで来ると、住んでいる人も建物も中国じゃないみたい。新疆ウイグル自治区の中でも西にある古都カシュガルまで足を延ばすと、このリアルすぎて怖い牙科の看板がやたらと目につきます。

実は歯が痛い人が多い? カシュガルのウイグル族の虫歯事情 実は歯が痛い人が多い? カシュガルのウイグル族の虫歯事情

「牙科」って、どういう仕事?

新疆ウイグル自治区では、イスラム教徒のウイグル族と漢民族は民族ごとに別々に固まって暮らしています。カシュガルのウイグル族が住むのは旧市街で、そこにはこの看板がリアルすぎて怖い牙科が集まっています。牙科って歯科医院のことです。カシュガルの旧市街はウイグル族の市場であるバザールに隣接しています。人が集まるところなので、牙科も集まっていますが、それにして多すぎます。もしかしてウイグル族って、ものすごく虫歯が多い人たち? 歯が痛い人が多いのかもしれません。

牙科が多いのはイスラム教と関係あり?

カシュガルにいる時、日本人ツアーと偶然、同じホテルに泊まったことがあります。そのツアーの中に歯科医の女性がいました。職業柄あの牙科の看板に注目していました。歯や歯茎の構造を描いたあの絵は、ものすごく正確だそうです。それにしても、どうしてウイグル族が住む地域に行くと、牙科が急に増えるのだろう。それにはウイグル族がイスラム教徒であることが関係しているはずです。イスラム教徒は宗教上の約束でお酒を飲みません。かわりにスイーツを男女ともによく食べます。だからイスラムの国って、スイーツが豊富です。

バザールで人気のあの屋台が歯を悪くする?

中国のイスラム教は戒律がゆるいのか、ウイグル族の中にはお酒を飲む人が少なくありません。それでもイスラム教徒なので、スイーツの文化もしっかりあります。バザールにはくるみや干しぶどうを固めたヌガーの屋台が必ずあります。ヌガーは人気があるので、屋台の数も半端じゃありません。ウイグル族の男性がよく買いに来るんですよ。量り売りで、小さな紙包みにちょこっと買って行きます。包まれるのを待っている間に、ヌガーの小さなかけらをつまみんだりもします。甘党なんだなあ。私もこのヌガーが大好きですが、歯にくっつくのであまり食べないようにしています。このヌガーの屋台の数の多さを思うと、ウイグル族に虫歯が多いかもしれないという説を、考えてしまいます。