カシュガルはふたつの地域に分かれている

中国の西の端、新疆ウイグル自治区のカシュガルは、古代から交易の街として栄えてきました。今も新疆ウイグル自治区の中では、昔ながらのシルクロードの雰囲気を楽しめる街です。そのカシュガル市の中心部にあるエイティガール寺院周辺が、旧市街になっています。この「老城」と呼ばれる旧市街は、もとから住むウイグル族が多く住む地域で、移民して来た漢民族は新市街のほうに住んでいます。新市街は中国の他の都市と変わりませんが、大小のモスクが集まる老城は、イスラム世界そのものです。

カシュガルの旧市街で迷子になるのはいかが? カシュガルの旧市街で迷子になるのはいかが?

NHK「シルクロード」の世界と発展したカシュガル

今もシルクロードにやってくる日本人旅行者の中には1980年に放送されたNHK「シルクロード」で見た、シルクロードの原風景のような世界を求めてくる人が少なくありません。そんな旅行者は急速に発展し、高層ビルが増えたカシュガルを見るとがっかりするかもしれません。しかし、高層ビルとアスファルトの広い道路は新市街のもので、老城に入ると懐かしいNHK「シルクロード」の世界が垣間見られます。日干し煉瓦を積み上げた家、壊れそうな土壁の家、柱の彫りが美しい木造の家、どの家をみても中央アジアにいるような気分になります。

旧市街の再開発がスタート!

最近、この老城でも再開発が始まりました。実はカシュガルは小さな地震が少なくないところです。古い土壁の家はこの地震に耐えられないなどの理由で取り壊され、新しい煉瓦の家に変わりました。急速に再開発を進めると、老街の良さを失ってしまう可能性があります。もともとの土壁や日干し煉瓦の色と同色の焼き煉瓦を使ったので、新しくなった家もシルクロードの雰囲気を残していました。残念なのは路地のタイルです。老城の路地は迷路のように複雑です。六角形のタイルが敷かれていたら、その通りは通り抜けができる。もし、長方形ならその通りは行き止まりという意味があったのですが、普通のアスファルトに変わってしまいました。

旧市街ぶらぶら歩きの楽しみ

もし、昔のままの老城の家をみたいなら老城と国際バザールの間にある「高台民居風景区」に行ってみましょう。入場料はかかりますが、土壁や日干し煉瓦の家の中を見学したり、ウイグル族の主食であるラグメンと呼ばれる麺を食べることもできます(お礼が必要)。もちろん高台民居風景区に入らなくても老城の路地を歩きまわれば、NHKシルクロードの世界を楽しめます。老城の迷路のような路地で迷子になってみませんか?