カシュガルの職人街に行ってみよう!

カンカンカンと金槌をふるう音、シュッシュッと木を削るかんなの音が聞こえるこの通りにやってくると、「ここが一番カシュガルらしい!」って気がします。この通りは木工細工や楽器、銅鍋、ナイフを作っている職人が集まる「職人街」です。中国の一番西にある新疆ウイグル自治区の古都カシュガルは、文明の十字路として栄えてきました。交易の町であるとともに手工業の町でもあります。新疆最大と言われるエイティガール寺院の横にある吾斯塘博依(ウスタンブイ)路を西に進むと、庫木代爾瓦扎(クムダイアルワザ)路に出ます。ここが職人街です。

シルクロードで一番のお仕事! カシュガルのせいろ屋さん シルクロードで一番のお仕事! カシュガルのせいろ屋さん

ウイグル族は音楽とは切っても切れない民族

職人街にはNHKの「シルクロード」、「新シルクロード」で紹介された楽器屋さんがあります。ウイグル族は歌と踊りに優れた民族だと言われています。親戚や友達が集まったり、お客さんが来ると、ごく普通にタンブーラなどの弦楽器を演奏します。だから歌や楽器の演奏が下手というのは、ちょっと恥ずかしいことだそうです。こんなウイグル族ですが、職人街を代表するのは楽器作りの職人じゃないんです。一番有名なのはせいろ作りの職人です。せいろはカシュガルの主要手工業でもあり、輸出品です。

職人街の本当の名前は?

職人街をウイグル語で呼ぶと「せいろバザール」です。楽器作りやブリキ職人など、目立つ職人に目が言ってしまいますが、シルクロードの国々ではカシュガルのせいろは有名なんですよ。職人街に入ると、大きな木の板を炭火にあてている人や丸い木枠にやすりをかけている人がいます。この人たちがポプラの板を炭火にあてて、少しずつカーブをつけていき、直径60〜80センチぐらいの業務用のせいろを作っているんですよ。せきたせいろの多くは、新疆料理のにんじん入りの蒸し餃子や蒸しパンを作っているレストランに卸します。

職人街のせいろは中央アジアの人気商品?

職人街で一番歴史があるせいろ店には、ロシア、ウズベキスタン、キルギスタン、カザフスタンからも注文があるそうです。カシュガルでは130元(2600円)程度のせいろが、ウズベキスタンでは100ドルで売れます。業務用のせいろの寿命は約2年なので、1年中各地から注文があります。せいろ職人って、1年途切れることなく忙しい仕事です。今、カシュガルには続々と高層ビルが建設されています。変わっていくカシュガルの真ん中に残った職人街に、鳴り響くもの作りの音がいつまでも消えませんように!