3年ぶりのカシュガルは、変わっていました!

ガイドブックで紹介されているような立派な邸宅やお寺よりも、普通の民家のほうが印象に残ったなんてことはないですか? 中国の古い町並は、そこが既に観光地になっていても、なっていなかったとしても、ぶらぶら歩きが楽しいところです。中国の一番西、新疆ウイグル自治区の古都、カシュガルにも「老街(ラオジエ)」と呼ばれる伝統家屋が集まっている地区があります。カシュガルの中心部に立つ、黄色いエイティガール寺院の周辺がまさに老街です。少数民族のウイグル族が住む地区で、バザールもこの地区にあります。2015年の秋、3年ぶりにカシュガルを訪れると、老街が大きく変わっていました。

新しくなった老街。それにしてもなぜ、通りに改札機が? 将来、入場料を取る予定? 新しくなった老街。それにしてもなぜ、通りに改札機が? 将来、入場料を取る予定?

ウイグル族の伝統家屋が集まる地区に行ってみると・・・

エイティガール寺院に近い、庫木代爾瓦扎路は「職人街」と呼ばれる木工や銅細工の職人が集まる通りです。ウイグル語で通りの名前を訳すと、「せいろバザール通り」です。その名の通り、せいろ職人が、せいろを製作する姿も見られます。この職人街の西側は、少数民族のウイグル族の伝統家屋が集まる地区です。いくつかのブロックに分けて、3、4年かけて再開発をしていましたが、感想は、う〜ん、綺麗になりすぎです。古びた伝統家屋と共にあった風情が、すっかり消えてしまいました。

変わって便利になった所と残念な所

真新しい煉瓦と同色の塗り壁、統一された木枠の窓を持つ家が並ぶ通りは、地元の人が歩いていないと、テーマパークみたい。電気のメーターは、すべて木彫の木箱で覆われており、それが生活感を奪っているような感じすらします。もともと老街には石畳が敷かれていました。その石畳が6角形なら、通りぬけできる通り、長方形なら先は行き止まりという意味がありました。整備された通りの石畳は全て長方形になっていました。通りは遊覧路線と非遊覧路線に分かれ、街頭の柱に標識で示されています。伝統はなくなりましたが、この標識のおかげで、旅行者には、歩きやすくなりました。

中国人と日本人の考え方の違い

綺麗になりすぎたカシュガルの老街ですが、まだ、古い民家が残っています。改築された土壁の民家も中国の外の地方では見られない建築です。ヨーロッパの町並に見えたり、時には中央アジアの町に紛れ込んだような感じになる時もある、面白いところです。新疆ウイグル自治区だけでなく、中国人の補修保存の考え方は、日本人とは異なります。中国人の補修は、新築とほとんど同じです。それで綺麗になりすぎてしまうのです。新疆ウイグル自治区は、雨が少なく、乾燥して、寒暖差の大きな厳しい気候です。あと2年もすれば、新築のような民家もほどよく古びた感が出てきそうです。その時、もう一度、カシュガルに行くのが楽しみです。