中国にあるのは、冷麺じゃなくて涼麺!

夏になると食べたくなる冷麺。中国では東北地方に住む朝鮮族の冷麺を除けば、冷麺はありません。みんな「涼麺(リャンミェン)」です。「涼」と言ったって、日本人がイメージする冷麺とは全然、違います。ゆでて常温でおいていた麺にタレをかけたものです。「いったいどこが涼なんや〜!」と言いたくなりますが、これが中国の夏場の麺です。日本人に人気が高い中国西南部の雲南省は、麺ではなく「米線(ミーシェン)」と言う米粉をよく食べます。ここでも夏になると「涼米線(リャンミーシェン)」が現れ、夏仕様のメニューに変わります。

つるんとした味わいの極太米線がおいしい つるんとした味わいの極太米線がおいしい

雲南省の朝は米線じゃないと始まらない

雲南省の人は、本当によく米線を食べます。中国は、南北の食文化の違いも関係しているせいか、朝ごはんの種類が豊富なところです。お粥、豆乳と揚げパン、小籠包子などなど。選択肢がたくさんあっても、雲南省の人にとって朝ごはんと言えば、米線です。軽く湯にくぐらせるだけで火が通る米線にスープをかけ、具をトッピングすれば出来上がりです。忙しい朝に米線はぴったりな料理ですが、「米線以外は朝ごはんじゃないの?」ってぐらい米線を選びます。その上、朝だけでなく昼も米線を食べるほど、米線を溺愛しています。

昆明で大人気! 涼鶏米線とは?

寒い冬や春は、基本的に汁ありの米線が人気ですが、ちょっと暖かくなると、雲南省は一気に半袖やシャツ1枚で充分の気温になります。そうなると涼米線の出番です。あまり知られていませんが、雲南省は辛いことで有名な四川省と接しているだけに、辛い料理を好む地方です。人気がある「涼鶏米線(リャンジーミーシェン)」は、ゆで鶏入りの汁なし米線です。裂いたゆで鶏、辛椒醤(唐辛子みそ)、米線を混ぜ合わせて食べます。唇がジ〜ンとする辛さですが、夏の雲南省昆明の人気米線です。

ゴマダレと相性のいい涼巻粉とは?

幅広の米線をくるんと巻いた「涼巻粉(リャンジュエンフェン)」も人気です。芝麻醤(ゴマダレ)と辛椒醤が混ぜあわせた、もったり重たいタレとよくあいます。涼鶏米線に比べると、安いせいか、おやつに食べる人も多い人気料理です。湿度が低く、夏でもカラッと過ごしやすい雲南省ですが、夏は熱くないものを食べたくなる気持ちは同じです。雲南省の夏は涼米線を食べてみませんか! シャキッと辛い味付けで夏におすすめです。